四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

芭蕉翁の愛弟子・向井去来

2006-11-10 18:30:57 | 歌の花束
  つくしよりかへりけるに ひみといふ山にて卯七に別れて

『君が手もまじるなるべし花芒(はなすすき)』 向井去来

ふるさとの長崎の幼なじみであろう親友卯七が別れを惜しんで峠まで来た。手を振る親友の姿が風にゆれるすすきにフェードアウト。当時の旅は再会がむずかしいから、みずさかずきの別れになる。友への情がこもる句で感動します。
 「西の去来、東の其角」と称される芭蕉翁の愛弟子で、嵯峨野・落柿舎の主です。芭蕉の最後もみとりました。師弟の深い結びつきが薫ります。
『応々といへどたゝくや雪のかど』 去来
『つかみあふ子供のたけや麦ばたけ』 去来
彼の墓に詣でた高浜虚子の句「凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり」 虚子
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