四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

春もの悲し

2007-03-17 05:55:21 | 歌の花束
 「万葉集」を編纂した歌人、大伴家持(おおとものやかもち)の三首をどうぞ。
彼は転勤族で、今の富山県高岡市に赴任しております。
 うぐいすが鳴き出しましたが、夕方は孤独を感じますよね。春愁の歌です。

♪春の野に霞(かすみ)たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴くも

♪我がやどのい笹(ささ)むら竹吹く風の音のかそけきこの夕べかも

♪うらうらに照れる春日(はるひ)にひばり上がり心悲しもひとりし思へば
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