四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

美人あわれ

2007-05-26 07:13:33 | 生かされて今日
 平清盛の愛妾、白拍子の祇王(ぎおう)は新しい愛人の為に追い出され、母親と妹と黒髪を断ち尼さんになって称名一途な生涯を送ったそうです。吉川英冶「新平家物語」によると、清盛の命令で新しい愛人の為に舞を強いられて涙する場面があります。
その庵が山すそにある祇王寺です。新しい愛人も自責の念と無常を悟り黒髪を下ろしてこの庵に一緒に暮したそうです。
苔むす庭が男の慰みもでしかなかった平安時代の女の悲しさが滲んでいました。
左側が祇王達の石塔で小さい方が清盛の五輪塔です。
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