四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

嵯峨路

2007-05-29 08:00:33 | 生かされて今日
 嵯峨は藤原定家など貴族たちの別荘地帯だった由。芭蕉翁や去来らが歩いた竹の小道です。春しぐれがパラと来る中を脚を引きずり愛宕道を清涼寺へ。大阪城落城の炎に消えた豊臣秀頼の首塚がありました。
この大寺のお目当ては国宝の清涼寺式釈尊像で、五月は開帳の時季。ガイドしている横浜称名寺の釈迦堂のお像はこの流れなのです。薄暗い広い本堂にひとりぬかずくと何故か古里のなつかしきご尊顔です。
 裏の枯山水の庭を畳に眺めて脚を揉んでいると、俄かに春雷と雨が激しくなりました。半時を青時雨の音にひたります。しぐれが大好きな芭蕉翁はよろこんでおられたでしょう。元気快復、今日中に大津の義仲寺の芭蕉翁の墓参りへみ輿を上げます。
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