四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

かなしい恋

2007-05-28 06:47:16 | 生かされて今日
 奥嵯峨の祇王寺の隣りは、ここも平家物語にある結ばれない恋をひめた滝口寺(たきぐちでら)です。横笛との恋を身分の違いから武家の父の反対を受け、懊悩して仏門に入った滝口入道が修行していた寺。
この寺を横笛がようやく尋ね当てるのですが、修行中の青年僧はそのような者はいないと追い返したそうです。気弱な私なら迷わず恋の為に仏道を捨てるなぁ。
横笛は絶望して苔むす石段に崩れ伏したことでしょう。
 写真は寺の入口にある鎌倉幕府を倒した新田義貞の首塚で、愛人の勾当内侍(こうとうのないし)がさらし首を盗んで埋葬したという。愛のために命を賭ける美女の物語です。
後醍醐天皇から義貞がプレゼントされたのが勾当内侍です。人権蹂躙だぁ。
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