四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

学生百人一首(その1)

2009-02-13 06:07:12 | 歌の花束
 熱海はもう桜が満開で、メジロが目白押しに蜜を吸って春爛漫でした。
さて、東洋大学主催の「現代学生百人一首」から、私好みの歌を採り上げてみました。

◎染みついた鉄のにおいがする髪をとかして思うもはや職人  むつ工業高3年荒谷夏希
  (手に職をつけんと学び、髪の毛のにおいに職人魂を感じて頼もしいなぁ)
◎一歩ずつ大人になっていくたびに母の涙に気付いてしまう  坂戸西高1年石井春菜
  (母を気遣うこまやかな情が芽生えていい歌です)
◎入試前夜食と共に「がんばってね」湯気でふやけた付箋紙一枚  田柄高3年安永亜沙
  (ふやけた小さな付箋に母親の情が滲んでジーンと感動させます)
◎悔し泣き肩を叩いた親友がそっとつぶやく一人で背負うな かえつ有明高2年本澤権人
  (親友は一生の宝物だ。悲しみ苦痛は分かち合えるものです)
◎君の名の漢字を辞書で引いてみる心のしおりそうっとはさむ  伊那西高2年宮下唯
  (初恋のすがすがしさが・・・。コッソリ引く辞書、わかるなぁ)
コメント