四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

春立ちぬ

2009-02-06 18:49:39 | 歌の花束
 『春は、曙。やうやう白くなりゆく山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる』 清少納言の枕草子第一段の名文です。

 『石(いわ)走る垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出づる春になるにけるかも』 万葉集 巻第八の志貴皇子(しきのみこ)の有名な和歌。

暦の上では春となりましたが、寒さは続きます。例年センター試験当日に雪が降ることがありますし、インフルエンザが威を振るっています。雇用情勢も直角に悪化、政治は停滞してまだまだトンネルの中です。しかし、朝の来ない闇夜はありませんから、気力だけはたくましく持ち我慢いたしましょう。幼子達は元気に春の草を走っていました。
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