四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

芭蕉さん『おくのほそ道』へ出発

2011-05-16 14:33:11 | 生かされて今日
 今日は松尾芭蕉翁が弟子の曽良をともない深川から舟で旅立ちました。時は今から322年前、天下を治めるのは犬公方5代将軍徳川綱吉の元禄時代でした。
『月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらへて老をむかふるものは、日々旅にして旅をすみかとす』 「行春や鳥啼(なき)魚の目は泪」 冒頭の名文ではじまるおくのほそ道は、岐阜県大垣までの5ヶ月間約2400KMで、今の原稿用紙に換算すると30枚全体がポエムです。
推敲にすいこうを重ねた名文がつづきます。今日は千住に上陸して草加を過ぎ粕壁に泊まりました。
 こたびの東日本大震災で翁の歩かれた石巻地方が甚大な被災地となりました。「夏草やつわものどもが夢の跡」や「五月雨(さみだれ)の降りのこしてや光堂」の平泉が世界遺産に推されているのは嬉しい知らせですね
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