四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

おうちの花が咲きました

2011-05-28 05:29:39 | 歌の花束
 150年前鎖国を解いた文明開化のヨコハマは世界へ開いた日本の窓でした。ここ関内の弁天通りは世界の商才が集まるトッモードの異国の街でした。デズニーランドみたいです。日本で初めての為替銀行横浜正金銀行本店は歴史的遺産ビルで、現在神奈川県立歴史博物館となっています。
 この弁天通りの街路樹は私のふるさと鹿児島に多いおうち、センダンで、なつかしい薄紫の花盛りでした。晩夏から秋になると多くの木の実が揺れる木です。

『妹(いも)が見しおうちの花は散りぬべし
          我が泣く涙いまだ干(ひ)なくに』 万葉集
 山上億良(やまのうえのおくら)が妻を亡くした上司・大伴旅人(おおとものたびと)になって詠いました。ふたりとも九州太宰府に赴任していて、旅人は愛妻を失ったのでした。

『憶良らは今はまからむ子泣くらむ
          それその母も我を待つらむぞ』
 酒宴から逃げ出して家庭に戻りたい憶良はやさしいいですね。
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