星野さんが自作の詩を、口に支える筆でおおらかな字体で書き、植物の精緻な絵に添えて出展されています。私は詩を手帖に手早く書き残しましたのでご紹介します。
再起不能の病棟で「なんで俺を産んだんだ」と、自暴自棄でお母さんを苦しめていた絶望の底から、字を口筆で書こうとしたきっかけは、同じ病床にいた少年を励ましたいという一念だったのです。
他人に役立ちたいという尊い心が、口筆で字を書くことが可能となり、精緻な絵を描くまでに回復させたそうです。並の努力ではなかったでしょう。私のような自分の為だけに生きる凡人には到底真似が出来ません。他人に尽くすこと、利他を目標にすれば、かえって自分の学問や技能文芸を深めることが出来るのですね。
「よろこびが集まったよりも 悲しみが集まったほうが
しあわせに近いような気がする
強いものが集まったよりも 弱いものが集まったほうが
真実に近いような気がする
しあわせが集まったよりも ふしあわせが集まったほうが
愛に近いような気がする」
「神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れるぺんぺん草の 実をみていたら
そんな日が本当に来るような気がした」
再起不能の病棟で「なんで俺を産んだんだ」と、自暴自棄でお母さんを苦しめていた絶望の底から、字を口筆で書こうとしたきっかけは、同じ病床にいた少年を励ましたいという一念だったのです。
他人に役立ちたいという尊い心が、口筆で字を書くことが可能となり、精緻な絵を描くまでに回復させたそうです。並の努力ではなかったでしょう。私のような自分の為だけに生きる凡人には到底真似が出来ません。他人に尽くすこと、利他を目標にすれば、かえって自分の学問や技能文芸を深めることが出来るのですね。
「よろこびが集まったよりも 悲しみが集まったほうが
しあわせに近いような気がする
強いものが集まったよりも 弱いものが集まったほうが
真実に近いような気がする
しあわせが集まったよりも ふしあわせが集まったほうが
愛に近いような気がする」
「神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れるぺんぺん草の 実をみていたら
そんな日が本当に来るような気がした」