四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

法然、親鸞の師弟展

2011-11-11 05:10:25 | 生かされて今日
 午前中、金沢文庫駅で福祉募金に声をあげ、午後から東京上野の国立博物館へ参りました。知恩院の法然上人(浄土宗)とその弟子、西本願寺の親鸞上人(浄土真宗)との師弟展です。
「たとひ法然上人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからく候」と、40才下の親鸞上人が云われた麗しき師弟関係です。法然さんは岡山の武士の出、親鸞さんは京都日野の藤原釜足の子孫で貴族の出です。平清盛や源頼朝、義経の時代です。JR熊谷駅前にある馬上の豪傑・熊谷直実は法然上人の弟子になり出家しました。ポスターは「歎異抄」の有名な文章、「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」です。国宝「法然上人行状絵図」には当時の世相が描かれて楽しく拝見しました。
 天皇貴族の為だった仏教を法然さんは庶民に法を説かれ、その評判をねたんだ比叡山延暦寺が天皇を動かして弾圧、法然は四国に、親鸞は新潟へ流罪となりました。既成権力、保守派は今でも新しい動きには牙をむくのです。当時の比叡山の堕落には、最澄さまも天国で失望されたでしょう。
わが町の称名寺から阿弥陀三尊像が出展されていましたし、浄光明寺から4メートルもある阿弥陀三尊大像がかぶさるようでした。
 熱心な門徒が来ておられました。12月4日まで開催されます。ふたりの巨人にお目にかかれますよ。
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