四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ふるさとの少年たちの句

2011-12-07 16:34:38 | 俳句
 鹿児島の俳人・福永耕二顕彰会と南日本新聞主催の「かわなべ青の俳句大会」の審査結果の発表がなされました。高校生以下の生徒の俳句大会です。私が感銘した作品は下記の通り。
感覚が柔らかく新鮮な時に日本伝統の詩づくりにトライすることは、ガリ勉に塾通いがはやる世相の中できっと豊かな情操の育成に役立ちます。先生方のご努力に頭が下がりました。

南日本新聞社賞 
   死産した子をなめる牛夏暮れる  市来農芸高校3年 砂坂 君
南九州市長賞
   剣道の面脱ぎしより蝉しぐれ   鹿児島高校2年  鎌田 君
鹿児島県俳人協会賞
   あの子いたおうちの場所にこいのぼり 池田小3年  上田 君

   ハードルの波の向こうにゆらぐ夏   舞鶴中1年  西 さん
鹿児島県知事賞
   稲光大樹の影が地を走る     川辺高校2年   佐多 君

 福永耕二氏は私の高校の先輩で、若くして水原秋櫻子の「馬酔木」編集長をされ、大器でしたが惜しくも42才で逝かれました。

 ○新宿ははるかなる墓碑鳥渡る
 ○雲青嶺母あるかぎりわが故郷
 ○浮寝鳥海風は息長きかな

この「かわなべ青の俳句大会」の審査委員長である俳人・渕脇 護氏は、東京世田谷区烏山のわが青春の岩崎学生寮の先輩で、学生寮の寮歌を作詞されました。
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