四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

2013年歌会始(うたかいはじめ-1)

2013-01-29 10:52:02 | 歌の花束

 和歌は古事記にあるように上代から記録があり、貴族的で優美、天皇の命による勅撰集があるほどの格調があります。

一方俳句は平民の俗語を使いふざけた滑稽を旨としています。天皇家では和歌が尊重されており、残念ながら私が好む俳句は陛下達はされないのです。

16日に皇居では歌会始がございました。兼題は「立つ」。約18000首の応募が海外からもあり、優秀作品が天皇皇后両陛下の前に朗々と披講されました。入選者で一番若い作者はなんと12才、東京の中1少年、太田一毅くんでした。

私の感銘した作品を選ばせて頂きました。


☆実は僕家でカエルを飼ってゐる夕来るも鳴かないカエル  太田一毅(実はが面白いですね)

 

  ☆万座毛に昔をしのび巡り行けば 

           彼方(あがた)恩納岳さやにちたり    天皇陛下(沖縄ご訪問のお歌)

  ☆天地にきざし来たれるものありて

           君が春野にたす日近し           皇后陛下(天皇陛下の手術後のご安堵)


☆蕗のたう竹籠もちて摘みゆけばわが手の平に香りちきぬ     常陸宮妃華子さま

☆俄かにも雲ち渡る山なみををちに光れりつよき稲妻        三笠宮妃百合子さま

ちどまり募金箱へと背伸びする小さな君の大きな気持       高円宮承子さま

 

 

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