和歌は古事記にあるように上代から記録があり、貴族的で優美、天皇の命による勅撰集があるほどの格調があります。
一方俳句は平民の俗語を使いふざけた滑稽を旨としています。天皇家では和歌が尊重されており、残念ながら私が好む俳句は陛下達はされないのです。
16日に皇居では歌会始がございました。兼題は「立つ」。約18000首の応募が海外からもあり、優秀作品が天皇皇后両陛下の前に朗々と披講されました。入選者で一番若い作者はなんと12才、東京の中1少年、太田一毅くんでした。
私の感銘した作品を選ばせて頂きました。
☆実は僕家でカエルを飼ってゐる夕立来るも鳴かないカエル 太田一毅(実はが面白いですね)
☆万座毛に昔をしのび巡り行けば
彼方(あがた)恩納岳さやに立ちたり 天皇陛下(沖縄ご訪問のお歌)
☆天地にきざし来たれるものありて
君が春野に立たす日近し 皇后陛下(天皇陛下の手術後のご安堵)
☆蕗のたう竹籠もちて摘みゆけばわが手の平に香り立ちきぬ 常陸宮妃華子さま
☆俄かにも雲立ち渡る山なみををちに光れりつよき稲妻 三笠宮妃百合子さま
☆立ちどまり募金箱へと背伸びする小さな君の大きな気持 高円宮承子さま