四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

巨船に心ときめく

2007-03-06 18:57:16 | 生かされて今日
 芭蕉翁の句に、「はつゆきや幸庵(さいはいあん)にまかりある」がある。
今年の初雪はどうしても自分の草庵でと、雪が兆すと用があってもさっさと深川へ引きかえしたそうです。たまたま、草庵にいて初雪に巡りあえた喜びの歌です。それが風流なのでしょう。夏炉冬扇(かろとうせん)、つまり無用の長物です。
 私も今朝は4時起きで、大桟橋にクイーン・エリザベス号に会いに行きました。なんだか、ゴルフ場で靴紐を結ぶ時の「ときめき」に似た気持ちです。
豪華客船はさながら大きなマンションが動く感じです。
多くの客船ファンがカメラを向けていました。ほとんどが男性で、女性に比べてロマンチックなためでしょうか。
コメント

ガイド

2007-03-05 07:23:41 | 生かされて今日
 国の史跡・金澤称名寺でボランテァガイドの一日を過ごしました。緑の派手なガイド帽のためでしょうか、見ず知らずの方々が会釈や声を掛けてくれます。
 岩手県盛岡市から来たと言う老人は、全国の伽藍をすでに500位は尋ねその記録を写真をまじえて作るのが楽しみだそうです。
お寺の感想を現場で携帯のテープレコーダーに入れて忘れないようにされています。
 京都から来たと言う大学院生は、芭蕉翁で有名な山形県の山寺から来たそうです。雪が残り滑りやすかったと言っていました。今日も池袋の友人宅へ泊めて貰う由。日本の伝統を継いでもらいたいものです。
 この金剛力士像は、昭和45年の解体修理で1323年(680年前)に院興らが彫ったと判明、県の重要文化財です。
コメント

最高の先生に恵まれました

2007-03-03 07:31:02 | 生かされて今日
 あちらこちらで卒業式が行われ、別れの悲しさと新しい世界への希望が思い出されます。
 50年前、ふるさとの小学校卒業式できびしかった担任の女先生が袴姿で泣いておられました。女性のはかまも珍しく、なんで泣くのかと不思議でした。後日その姿を思い出す度に、先生の愛情が私を泣かせるのです。
 蝋けち染めをしたり、石鹸をつくらせたり、カエルの解剖をしたり、学級新聞をつくらせたり最高の教育をする先生でした。
 退職したときには、「ご苦労様でした、ご夫婦でコーヒー代に」と金一封が送られてきて仰天しました。お亡くなりになり先生からの愛情の手紙は捨てられません。
コメント

春三月です

2007-03-01 16:55:14 | 俳句
 いよいよ三月となりました。入学試験、合格発表、卒業式、入学式、人事異動や入社式、引越し、転校、単身赴任など悲喜こもごもの月。別れもあれば、新しい出会いも生まれる春三月。
女の子のすこやかな成長を願うひな祭りの月でもあります。

 ♪天平(てんぴょう)のをとめぞ立てる雛(ひいな)かな  水原秋桜子

 ♪仕(つかまつ)る手に笛もなし古雛(ふるびいな)  松本たかし

 ♪父逝きて官女に扮す雛祭    駿
コメント