四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

老と病と

2007-05-09 07:44:10 | 生かされて今日
 近所の方が心臓の大手術を受けることを承諾された。73歳で体力のあるうちにという医師の勧めを承知したそうです。
自宅へお訪ねすると割と元気なお顔で、冗談も飛ばしておられた。手回りの整理や友人達への連絡などをしたい旨お話されました。
 歯の治療でさえ気が病むのに、心臓の手術を待つ日々はいかに辛いだろうか。
別れ際に「これが最後かもね」と。
彼のご先祖さまや神仏に祈りおまかせするしか手がないのである。誰も避けられない、ひとりぼっちでしのぐ人生の大仕事です。有志で祈願の法華経読誦を予定しています。若いときは体調不良をはね返す過剰な自信があったが、今は抗すべきもない病気の力を認識せざるを得ない。南無妙法蓮華経
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横浜のからすびしゃく

2007-05-08 06:17:53 | 俳句
 この草の名前をご存知ですか。サトイモ科の「烏柄杓」といいます。
奇妙な姿で何故か私は惹かれます。今年も鎌首を揺らして魅惑します。
マムシ草に似ていますが、それほどドキツクはありません。
ご近所の縁先なのですが、覗きと間違えられないか心配です。じっくり見たいのですが。

 ♪烏柄杓の揺るる写楽に会ひにけり  駿
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フランスの投票率

2007-05-07 07:31:50 | 生かされて今日
 初の女性大統領が生れるかと期待されたフランスの選挙では、右派で経済合理主義のサルコジ氏が当選した。
予備選挙で驚かされるのは、フランス国民の投票率の高さである。なんと80%を超える国民が投票しています。それに引き換え、私の身近な先日の神奈川県知事選挙では50%に満たない関心の低さです。
 フランスは王権に対する流血による犠牲を払った上の自由、わが国は外国からの圧力による与えられた選挙権の違いかもしれません。政治への姿勢がおとなの国と子供の国との差だ。
 昨今のNHKの使い込みや関西テレビの捏造放映も同じように、世界の「報道の自由」がいかに国家権力に対する多くの犠牲の上にようよう獲得できた事実が身に理解されていない為である。苦労なく得られたオモチャではないのに。すかさず、菅総務大臣が法律での規制に乗り出してきました。
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キャンプ場

2007-05-05 07:54:24 | 生かされて今日
 今日は子供の日、節供です。「ちまき食べ食べ兄さんが」の童謡、背比べが思い出されます。15歳以下の子供の数は、なんと26年連続減少の由です。
 わが町・金沢区に横浜唯一の浜辺がわずかに残っています。百メートルもありませんが。横浜は東京湾の埋め立てを昭和40年頃から開始し、コンクリートでほとんどの海辺を固めてしまいました。「開発」で、自然を壊しました。
真向かいには、若者で賑わう八景島シーパラダイスのジェットコースターがうねっています。 150年前、ペリーの黒船七隻はこの沖に停泊、威嚇しました。
 川辺の野島公園にはキャンプのテントが張られていました。
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初夏のパレード

2007-05-04 07:58:14 | 俳句
 よこはまの夏は国際仮装行列からはじまる。私の前には、中国人の家族が簡易ベンチ持参で楽しんでいました。28万人の人出だそうです。
デパート等の企業の山車(だし)は金属的騒音のかたまりで情緒がないなぁ。まるで音の拷問だ。青春と会社のPRと暮しのガス抜きのよう。服も西洋のユニフォームでしっとりした和装のお祭りを期待するのはもう無理ですね。
 カーバイトの煙にむせる昔の浴衣の夜祭りがなつかしい。鹿児島では六月灯(ろっがっとう)と云いました。あの頃はおぢいちゃんも元気だったなぁ。

♪パレードの若葉にまはるバトンかな  駿

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憲法とは

2007-05-03 06:02:39 | 生かされて今日
 憲法は市民の側から、「国家権力の暴走を禁じる」ものです。一方法律や条例は、国が「国民の行動を禁じる」ものです。刑法のように。
明治憲法のもと天皇至上主義、そこから生じた陸軍の暴走や心の自由を奪う治安維持法の密告・拷問、国家神道の強制など血まみれの恐怖政治を国民主役に転換させたのはこの憲法です。
 戦争放棄の第9条と思想信仰の自由の第20条が大事です。この2点に政府と公明党は変更をもくろんでおり、子や孫に足かせをはめようとしております。
阿部首相は極めて危険な「集団的自衛権」をも勝ち得ようとしています。戦後60年戦争が絶えることなき米国と双務契約にすれば、国民を戦場に投げ込むことは容易に想像できます。現日米安保の片務契約を維持すべきです。
 私の好きな<おおてまり>が咲いていました。
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ダ・ビンチに逢いに行く

2007-05-02 08:37:54 | 生かされて今日
 東京上野の国立博物館へレオナルド・ダ・ビンチ展に参りました。連休中ですが雨模様のために比較的すいて幸いでした。本物の展示は20歳頃の作品で有名な「受胎告知」、思っていたよりも大きな作品です。赤と青のスカートの襞、地面の草花の精緻な筆づかいに感嘆。
他の展示は多くの草稿の写しで、天才の関心が万般に及び私にはクエスチョンマークの連続でした。 彼と同時代、室町時代の日本人を調べると次の通り。
足利将軍の悪妻・日野富子、浄土真宗の巨人・蓮如、雪舟に一休さん、小田原北条を起した伊勢新九郎・北条早雲。下剋上の乱世でした。
 博物館通常展示に、薩摩武士から画家の巨匠に転じた黒田清輝の西郷のスケッチがありました。キヨソネの西郷の絵はもう現存しないそうです。大西郷さんに挨拶へ行きました。
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