G市まで来たとき「疲れたなぁ。寄る?」「うん、寄っていこう」
と、話は成立する。
いつものように、いつもの場所でのティータイムは、会議での緊張を置いていくのにもってこいの場所である。
テーブルの小花に迎えられたような席に着く。
花は、このカフェの敷地に植えてある花を何気なく入れているが、可愛くて席に着くとほっとする。
ケーキもこの店で作っていて、行くたびいろんな種類があって、「今日、どれにしよう」とショーケースを眺めながら選ぶのも楽しい。
この日は、シンプルなデザインのレアチーズケーキにした。
雪山のようなイメージが涼しげだ。
3枚の薄いチョコが、ちょコット差し込んであるのが白を引き立てるアクセントになっている。
ケーキを選ぶと、その日のシャーペットが付いてくるのがまた嬉しい。
ブルーべりーのシャーペットは甘さ控えめで、さっぱりしている。
紅茶にする時もあるが今回はコーヒーにした。
カップが、それぞれ違うのがこの店の拘りのようで、6人とかいったような多人数でも、そのテーブルでは皆違ったカップなのだ。
カップが話題の中心になることもあって面白い。
一息入れて気分転換してから家に向かって車を走らせる。
ささやかな幸せのひと時である。