カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

歌泉堂

2007年07月29日 | 万葉集に詠われた花木


 
万葉植物園のある春日大社神苑の一番奥まったところに、歌泉堂がある。こじんまりした趣のある建物だ。
注連縄が張ってあるこの社の祭神は、柿本人麻呂である。
万葉集第一の歌人がここに神として祀られている。

百人一首の「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」は最もよく知られている詠だ。


 
ひしを植栽しているところに柿本人麻呂の詠をみる。
夏に白い4弁の花が咲くとの事であるが、まだ咲いていなかった。
 

 
キキョウは万葉植物名ではあさがおである。
「夕影のこそ咲きまさりけれ」は、今の朝顔では絶対にありえないと、夕暮れに咲いているキキョウの、ほのかな優しさを想う。


 
春の七草の中にあるせりは葉を食するが、夏にはこんな白い花が咲いている。(ピンボケになってしまった)


 松井田~坂本(7・28) 
コメント (6)
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