大きい緑の葉の間から、小人の白い帽子のような蕾が沢山覗いている。
開花しているのはごく僅かだったのが残念だ。
この蕾がいっせいに開花したら、池は緑と白のモザイク模様を織り成すに違いない。
そんな有様を想像するのが楽しい。
ここに立ってあらためて園内を見ると、これまでに来た時のことがはっきり思い出された。
メンバーや、季節さえ浮かんできたのは、ここから入門したからなのだ。
このたびの後楽園のインパクトが強かったのは、踏み入れた足の一歩の違いなのだと今更のように思う。
岡山発の新幹線「のぞみ」にゆったりと座って、楽しかった2日間を思いながら、遠のいていく岡山にサヨナラと呟いた。