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友達がここに泊まって見た夜景の美しかったことを、話してくれたのは、かなり前だった。
だから宿泊をしてでないと見ることが出来ないものと、諦めていたのが、このたびの、結城神社の枝垂れ梅とセットで、連れて来てもらえたことはとても嬉しいことだった。
入園した時は、そんなに人が多くなかった。
雨の予報だったからかもしれないが、夕暮れが迫るにつれて、人がどんどん増えてくるのは、3月8日までの「ウインターイルミネーション」の催しが終わりに近づいたせいもあろう。
光のトンネルの入り口には、行列が伸びて6時の点灯を今か今かと待っている。
その行列に並びながら、雨でなかったことと、冬の寒い季節でないことが、「待つこと」には一番いい時期だったと話し合った。
友達が言っていた「綺麗」を十分体感できた。
素晴らしい光のトンネルと、展望台からの、光の花園と、花園に遊ぶ蝶が、ヒラリヒラリと、点いたり消えたりする様は、その美しさに感嘆の声を何度もあげる。
行きと帰りのトンネルの光の色が違うのも、別世界へ誘われていくようだった。
外に出ると、園内のイルミネーションが池に浮かんで美しい。
2月の終わりにこんな楽しいドライブに誘ってもらえたことの幸せに包まれて、なばなの里を後にした。