
止まったと言うよりぶつかって掴まった。
オンメバッタである。
虫の種類のことはあまり知らないが、この手の虫は、子どもも頃から「オンメ」とみんな呼んでいた。
そんなのが正確な名前かと思ったら、バッタの多くの種類の中に「オンメバッタ」という名前を見つけたので、多分これは小さいころから呼んでいたのが間違いではないのだと思う。

そんな草の中から飛び出して、網戸に止まったバッタは暫く動かない。
別な角度から眺めて、網戸をトントンと指で押したが知らん顔である。
日中の暑さを逃れてきたのなら、居たいだけここに止まっていていいよ。


今外に出るととても白く輝いていた。
昨夜の満月より美しい。