< 新薬師寺から白毫寺への道> | |||||||||||
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しかし歩く目線を楽しませてくれる塀や石垣お屋敷から覗く植え込みの花や樹木には事欠かない。
今は閑静な住宅が建ち並んでいるが、万葉集の時代には、この辺りは「高円の野」と歌に詠まれていることを、木の歌札によって知った。
大伴家持の萩を詠んだ歌である。
萩は万葉集の中で最も多く詠まれている花で142首、次いで梅が119首ある。
萩の花の歌には「詠み人知らず」と記されているのが多いのは、身分の上下に関わらず、萩に心を託した古代の人が多かったと、学んだことを思い出しながら白毫寺へと歩いて行った。

