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この通りを、現存する建物の保存地区として、全国で88番目に選定された。
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新町通りの手毬> | |||||||
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かげろう座のとき以外は、この通りを端から端まで歩くことはないのだけれど、この日のウォーキングは新町通り往復に変更した。
軒に可愛い手毬がつるされている。
「大和てまり街道」の短冊があり、この町を訪れる人へのおもてなしのようだ。
手毬は紀州の殿様の参勤交代をイメージして、童謡と重なっていいものだ。
「鞠と殿さま」
西條八十作詞・中山晋平作曲
てんてん手鞠 てん手鞠
てんてん手鞠の 手がそれて
どこから どこまでとんでった
垣根をこえて 屋根こえて
おもての通りへ とんでった とんでった
おもての行列 なんじゃいな
紀州の殿さま お国入り
金紋 先箱 供ぞろい
お駕籠のそばには ひげやっこ
毛槍をふりふり やっこらさのやっこらさ
てんてん手鞠は てんころり
はずんでおかごの 屋根のうえ
「もしもし 紀州のお殿さま
あなたのお国の みかん山
わたしに 見させて下さいな 下さいな」
お駕籠はゆきます 東海道
東海道は 松並木
とまり とまりで 日がくれて
一年たっても 戻りゃせぬ
三年たっても 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ
てんてん手鞠は 殿さまに
だかれて はるばる 旅をして
紀州はよい国 日のひかり
山のみかんに なったげな
赤いみかんに なったげな なったげな
古い町屋が軒を連ねるこの町を殿様の行列が通ったそんな時に思いを馳せるのも、宿場町ならではの自由な想像ではないかと、ただ歩くだけでなく楽しんで歩くことになる。
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