金剛寺さんにお参りして、戒名を書いた経木を頂いてくる。
朝からじりじりと照りつける太陽が、痛いほどの日である。
昨日は終日家の仏事で、ゆっくりする時間がなかった。
若い頃は平気だったことが、かなり体に応えてくる。
きっとこれは、今年の異常なほどの暑さのせいだと、自分を励ましながら一つ一つをこなしていった。
仏迎えの檀家の方たちが、時々訪れるだけのお寺は静寂であるだけに、蝉の鳴き声だけがいっそうその静寂で、蝉も夏の音の世界をうまく構成しているような境内である。
白壁の塀からせり出す様に咲いている百日紅は、この暑さも何のその、赤い綺麗な夏の木は、庫裏の藁屋根にもよく似合っている。
仏壇と、新盆を向かえるお嫁さんの新しい屋形、庭先には、三界万霊の供養の棚と、それぞれに経木をお祀りし、
季節の果物、野菜、お菓子などのお供えをする。
最近はお供えセットというように組み物にしてスパーで購入できるので、ありがたい。
お供えを終え、盆提灯を四基並べると仏壇の周りが賑やかになってくる。
13~15日まで、仕来りに沿ってのご馳走つくりやお供えと、昨年までお嫁さんがしてくれていたのを、何10年ぶりかで、再び私がすることになる。
夏ばてなんていってるどころじゃないんですよね。
昨 日 の 夕 焼 け 空