カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

南の山並み 

2011年09月09日 | ☆ ふるさと・大和

急に秋めいた空の下に連なる西吉野、奥吉野の山並みは、台風の傷跡を抱え込んでいる素振りもなく、静かに今までと変わりなくこの地から望まれる。
昨日・9月8日の空



この方面の山の向こうの上北山村ではは、台風を中心とした降雨量が、1800mm(昨日発表された正式な数値は2000mm以上)だったそうだから、80歳以上の方でも、こんなことは初めてだと驚きと恐ろしさで話されているのをテレビで観ながら、想像を絶する降水量が、雨に強いといわれている紀伊半島の山々に酷い爪あとを残し、崩落した土砂で埋められてできた堰止湖が、これからの雨に下流の人たちの大きな脅威となっている。
画像は9月8日の朝撮影




9月7日撮影
寸断された国道を、陸路で十津川や大塔方面に入ることができない状態が続いていた間中、救助や、物資の支援のためには、ヘリコプターが、早朝から夕刻までこの町の空を飛んでいた。
自衛隊の人たちのこのような支援活動を近くに見ていた人が、何人かそんな様子を話してくれた。

ヘリコプターの飛ぶ回数が昨日から、うんと少なくなった。
夜のテレビで、一部迂回路が深い山の中に造られ、災害関係の車のみが通れるようになったと報じていた。

しかし、個々の集落では、孤立状態のところはまだあり、ライフラインの復旧もなかなかということである。

和歌山県本宮町の知人との連絡も昨日やっと取ることができ、水害は大丈夫だったが、電気、電話、水道、ガスも、昨日まで使えず、普通に思っていたことのありがたさが本当に今分かったと、電話の向こうから明るい声が返ってきた。



9月8日夕方
こんなに綺麗な夕焼けなのに、天気予報を見ていたら、雷注意報が出ていたので、昨夜は、パソコンを閉めてしまった。
ラジオでは、夜から降る雨に、堰止湖の下流にある集落では、避難指示や、勧告も出ていた。


昨夜は、この辺りでは雨が降らず、大塔地区でも大丈夫だったようで、やや雲の多くなっている今朝の被災地を抱えた山を、捜索や、復旧が速く進みますようにと願いながら、眺めている。
9月9日早朝撮影
コメント (8)
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