食の季節便りは、市内阿太峰高原の梨に始まるのが嬉しい。
夏の名残を残した暑さに、冷たく冷やしたジューシーな梨の喉越しの良さは、「秋だなぁ」と感じる
夏の名残を残した暑さに、冷たく冷やしたジューシーな梨の喉越しの良さは、「秋だなぁ」と感じる
台風の来る前から降り続いた長雨にも負けず、台風本体が近づいた頃の風にも、しっかりと古木の枝を、捕まえて耐えてきた梨たちが、梨園の父さん母さんに一番いい顔をして、袋の中から出してもらうのを待っているようだ。
大きさごとに綺麗に積み上げられた梨は、箱に詰められて行き先に、秋の味覚が送り出されていく。
お願いした梨を待ちながら、見ていると選果機に入れた梨はベルトの上を流れながら、大きさごとに区切った居場所に治まっていく。
それを素早く次の作業の過程に運ぶ。
みんなの動きが、阿吽の呼吸のように無駄なく進む。
それを素早く次の作業の過程に運ぶ。
みんなの動きが、阿吽の呼吸のように無駄なく進む。
「お買い上げありがとうございました」のたて看板と、はためく味覚の秋の幟旗に見送られて、阿太峰高原の梨園を後にした。