カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

中秋の名月 唐招提寺 観月会

2011年09月14日 | ☆ ふるさと・大和

唐招提寺 南大門
12日 中秋の名月の、観月讃仏会法要の厳粛で雅なひと時を、唐招提寺で拝観する機会を頂いた。


高麗門
南大門の東側にある高麗門で、午後6時前に招待状を示して、御影堂参拝券とお茶席券を頂いて入門した。


お庭の道筋に置かれた灯籠には、灯りが入ってるが、まだ日没の明かりが境内に残って、静かな道案内となっている。

御影堂には、鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた、鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められている。
御影堂前のお庭から裏千家のお手前を拝見。(撮影はできなかったが、お堂の中の蝋燭の灯りの中での、お手前にじっと見入っていた。)


御影堂の前のお庭の塀際に、月に献茶をする台がしつらえられてあり、秋の七草(たぶん)とお供えの月見団子が置かれている。


御影堂で点てられたお茶を、献茶台にお供えされた。
まだ明るさの残る境内で、お手前と献茶を初めて拝見しながら、名月の出を待つひと時だった。


御影堂から野点の席へと歩む頃には夕闇が迫って、咲き零れるような白萩の花が、ストロボを焚くと浮き上がって見えた。


灯篭の灯りが雅な雰囲気で、野点の席に導かれる。



    

野点のお茶を頂いてから、月の見える金堂の裏の広場で付きの行方を追いながら、雲間から現れるのを待った。
雲の流れが速くて出たと思うとまもなく隠されてしまうので、月を撮るのを諦めて、シルエットのようになった金堂の屋根と、輝くような雲をカメラに収めた。
2枚目の画像は、唐招提寺に着いた時の明るいうちの金堂である。
3枚目のは、この金堂の扉がみんな開放されて、満月の光に浮かび上がって見える、神々しい仏様三体である。
中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像(いずれも国宝)を境内から拝することができたが、三脚を使えないため灯籠に腕を固定させたが、こんなようにしか撮れず、心にはしっかり納めさせていただけたことで私自身大満足であった。
コメント (8)
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