庭の敷石のわずかな隙間から、季節外れに朝顔が咲いた。
零れ落ちた種が、石の隙間にあって、じっと日の目を見るのをまってたのだろう。
しかもまだ蕾がもう一つ付いている。
水遣りもしなかったし、第一こんな所に花の命を延ばそうとしているのさえ知らなかった。
プランタの朝顔は、思い出したように絡まった網に花を咲かせることはあるが、石の割れ目からの朝顔なんてと驚いている。
先日からの雨で、零れていた種が、命の水を貰ったように、それを吸収して葉をつけ蔓を伸ばし、しかも花を二輪つけたのだ。 「えらいね!がんばったね。」そっと根元に水をやっておいた。
7095