カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

灯籠のお庭 K邸 夏の夜の彩 その1 

2015年07月22日 | アート

 

 

「kさんのお家の灯籠、14日の夜に見せてくださるので、行きませんか。」タカコさんからお誘いのメールを頂いて、大喜びでこの日を待ちかねていた。午前中葛城山麓のヒマワリを見に行った日だったが、日中の酷暑は日没とともに、涼しい風が夜の帳を時々吹き抜けていく絶好の灯り鑑賞の夜になった。

もうかなり以前からご近所の方や子供さんたちも、参加して行われていた趣のある催しだったとのことだが、私が見せて頂いたのは、もうお終いになる2年くらい前からだったのだなぁと、つくづくこの夜のお知らせがありがたかった。

  

 

お庭に回るまでの玄関先で、まず迎えてくれた吊灯籠。四面に描かれていたのだが、写す位置の関係から三面しか写真に頂けなかった。

それぞれの場面が、灯りを落とした行く先々に心安らぐ、仏様のお迎えもあれば、どこからか妖怪のユーモラスな場面への誘いもあるような和紙に辿る筆の流れも、描いた人の絵心を見させてもらっているようで、惹かれる。

 

 

 

 

全ての灯りを落としてくれているので、お庭のあちこちから現れる、灯籠の灯りが闇の中に浮かんで、その色彩が蝋燭の火に浮かび上がる。

カメラを変えて間もない時だったので、夜景の写し方も十分把握していない状態の私に、この美しい彩が写し撮れるのか、手持ちでブレはしないかととても気がかりだった。しかし折角来させていただいたいいご縁を、とにかく一つの灯籠も見逃すまいと、灯りを求めて歩いた。

 

 

これらの灯籠の背景にある、ご近所の繋がりについても 作品作りの相談や、制作の過程に今、大切にしていかなければならない、絆がここに関わってこられた活動に、見えるようで、学ばねばならないことが沢山あるように感じる。

子供たちの生き生きした、物づくりの楽しい時間の流れもあったろう。

 

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材料のほとんどが、牛乳パックや、廃材の生まれ変わりだとのことで、あまり最近しなくなった、切ったり、貼ったり、削ったりといった手先を使う細かい作業の結果が、このように夏の夜を彩る、優雅な空間を創り出している。

大人は子供に戻り、子供は、成長過程のある時期に、近所の友だちや大人の人たちと、共有したこんな素敵な経験と美しい灯籠の夜のあったことは、心の宝物だと思う。

 

  

上の2枚は広い庭の各所に、置かれて浮かび上がった灯籠である。

その上の一つ一つの灯籠と、重なったのもあるけれど、庭園灯を消した中に、この置き灯籠だけが浮かび上がっているのは、稚拙な写真では表現しきれない素敵な灯籠のあるお庭である。

 

 

 

 

いくら見ていても観飽き足りない、楽しい夏の夜お庭の灯籠の再現と、ゆったりした時間を持たせてくださったKさんご夫婦に感謝でいっぱいである。感動の作品を後、多分2回続けたいと思っている。

コメント (8)
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