カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

萩の花咲きこぼれる 元興寺境内 ③

2015年10月07日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 石塔に被さるように萩の花が、まだ咲き残っている境内を歩きながら 

 

この花たちの旬の時に訪れたならば、どんなに優しい華やぎに満ちていたことだろう。

来年は萩の季節を選んでこの境内を散策したいと思う。 

 

 

それでもまだ咲き残っている、萩の花は心なしか寂しさを誘う。

万葉集では萩の花が、一番多く詠われている。その萩が境内の至る所に咲きこぼれるさまは、今は私の中の幻影となっている。  

 

こうして古代につながる古刹の、萩のこぼれ咲く様子は、万葉人がいかに心惹かれる花であったか、花の間を歩きながら想像するのは現世を忘れている自分のようである。 

 

  

  

 

すっかり花の終わった場面は、おどろおどろとして、月の光の中では、どんな風に見えるのだろうか。  

 

コメント (2)
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