花の吉野山の美しさは言うまでもないが、若葉の頃が過ぎて、深い緑に包まれる吉野山は訪れてみて、木々の語りかけの声を聴くことができるような、また緑の風に語り掛けたいような、自然と融合する時間が山にあることを感じる。
時々小雨の降る中だったから、訪れる人もみな無口で、自分の世界を創っているような気がした。
道端の紫陽花の葉は、雨で生き生きとしている。その葉っぱの上に今年初めてのカタツムリを見た。もっと早く紫陽花の葉裏にいたのだろうけれど、小雨に安心したかのように、ゆっくり角を出して移動する。雨を待っていたのは紫陽花だけじゃない。カタツムリもこの雨をきっと喜んでいるこちだろう。
黒門 金峯山寺の総門 高麗門
この説明文で、日ごろ何気なく通っていたこの門が、吉野一山の総門であること。金峯山というのは、吉野山から大峯山に至る峯続きの祈りの道の格式の高い総門であることを認識した。
桜の頃の人並みのときにこの説明は、私の目にも頭にもはっきり入っていなかったのだ。
いかめしい仁王様に護られた門をくぐって
金峯山寺 蔵王堂にお参りした。堂内の何処からか洞川の龍泉寺で聴いた、荘厳な音色の法螺貝の調べが流れてきていた。
先ずお参りをしてから、この日の吉野山へ来た目的の、七曲りの紫陽花の花道へと散策に出た。
紫陽花の花は次回に・・・ 9628
この世の天国です、
すべてを流す雨はいいですね、
紫陽花が楽しみです、
コメントありがとうございます。
いくらか平地よりも涼しくて、緑に包まれしっとりとしたあめはいいです。
大雨だと風情がそがれてしまいますが、この日の雨はいい雨でした。