カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

奈良女子大学・旧本館を訪ねて

2007年11月15日 | ☆ ふるさと・大和


<
国立奈良女子大学記念館
<<<<< < <<

11月2日から12日まで、記念館(旧本館)が一般公開されているという情報を貰って、たった1日行事の開いている日があったので、これ幸いと11日に出かけ、案内していただいた幸甚な1日。

近くまでは所用でよく行ったが、奈良女子大に行く機会もなく、今回が初めてだった。
建物は明治42年竣工とパンフレットに書かれていた。
平成6年2月に、重要文化財に指定されいる。

外壁の漆喰と板張りがとても綺麗で、その板張りも、横板、立て板のバランスが、なんともいえない落ち着いた雰囲気の姿として目を捉えた。

2階の講堂では、この期間「万葉日本画展・鈴木靖将の世界」と題して、万葉の歌をイメージして描かれた数多くの日本画を鑑賞することが出来た。


撮影は出来なかったが、古に詠まれた詠が、こんなにも美しく表現されていることが大きな感動だった。

サムネイル8枚目の「奉安殿」は校門を入った左の木陰に建っていた。
この建物について知る人は、私と同世代かまだ上の方だろう。
小学校が国民学校と名づけられていた頃、私の通っていた国民学校にもこの建物があった。
しかし、それをここで見て驚いた。
全て、そのまま姿を変えることなくキャンバス内にあったのだろう。



3画像・講堂にある百年ピアノ

奈良女子高等師範学校の開校当時、1909年(明治42)に購入されたといい、2005年修復が完了した百年ピアノ。
その名の通り約100年の歴史を持つ。
現在当時の姿を残しつつ音を奏でることの出来る国産のグランドピアノは、全国にこの百年ピアノ1台のみとのこと。

修復された当時、ニュースの映像で見て印象に残っていた。

 日坂~掛川


コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 打ち上げは三宮 | トップ | 特別公開・興福寺・北円堂 »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オヤジな私さんへ (anikobe)
2007-11-16 16:17:44
日本でたった一台の、年老いたグランドピアノが、修復されて現在に当時のままの音色を奏でているって凄いですよね。
今日はオヤジな私さんのお母様のご命日なのですね。

お嬢様とご一緒のお墓参り、きっと天国でお喜びでしょうね。 
返信する
のこたんへ (anikobe)
2007-11-16 16:10:10
同じ県内に住みながら、初めての場所であり、学生時代は憧れの場所でもありました。
春、秋の2回一般公開されています。
春は、おがたんさんのコメントに書きましたが、秋は11月1日から7日までの公開との事です。
正倉院展の時期ですので、機会を見て「のこたん・奈良へ出没」あれと願っていますよ!
返信する
竜馬16さんへ (anikobe)
2007-11-16 15:56:55
一度は行ってみたかった奈良女子大の記念館に、行く機会を与えていただき本当に有り難うございました。
建物の素晴らしさや、100年ピアノも実際に目にして、音を聴いて、感激しましたが、何よりも万葉絵画展は写真に出来なかった分心に残り是非また鈴木先生の万葉の日本画を見たいと思っています。

奉安殿、誰も心に留めないでしょうが、私にとって、戦後見た唯一の建物として大きな驚きでした。
ご案内有り難うございました。
返信する
100年ピアノ! (オヤジな私)
2007-11-16 10:11:22
どれほどの先人たちが、この調べを聴いてきたことでしょうか。
歴史の重みを実感させられます。

明治42年。
母の生まれる3年前ですね。
素晴らしい建物を拝見させていただきました。

今日は母の命日です。
娘がやってきます。
墓参りに行ってきます。

明治の空気を伝えてきましょう。
返信する
おはようございます。 (のこたん)
2007-11-16 09:42:26
 「奈良女子大」趣のあるすばらしい建物ですね。

 100年ピアノといい、昔の方たちは、自分達の造られる物に「誇りとプライド(良い意味の)」を持って取り組んでいられたのでしょうね。

 いつか機会があったら見てみたいです。
返信する
奉安殿 (竜馬16)
2007-11-16 09:35:11
入口の奥まった場所に奉安殿を見つけられた時、anikobeさんの目は輝き驚いていましたね。
私は奉安殿という名前や意味も知らなかったので、何か薄汚れ忘れられた建物にしか見えなかった
お話を聞き戦前と戦後の歴史の狭間の生き証人としての奉安殿が、今も校門の横に残されて文化財として静にそして控えめに存在しているのは、学生の皆さんもほとんど知らないのではないでしょうか?
返信する
もみじママさんへ (anikobe)
2007-11-16 08:20:56
このピアノの上に、「どなたでも自由にお弾きください」と、確かに書いてあったように思います。
午後から、コンサートがあって、その準備のためか、弾いていらっしゃる方がいました。
美しい音色を、耳にすることが出来たのも幸せな気分になりました。

次にいく場所の予定があって、コンサートは聴けなかったのですが・・・
返信する
おがたんへ (anikobe)
2007-11-16 08:14:32
ほんとうに美しい瀟洒な建物です。
公開中の情報を頂かなかったら、なかなか目にすることの出来ない記念館の内部は、目を見張る建築の美しさに出会えなかったと、機会を与えられたことに感謝しながらの記事UPでした。
「奈良街角博物館」の中に入っています。
春、秋の公開があって、春は4月29日~5月5日までだそうです。
次回の公開には是非お訪ねを
返信する
素晴らしいです (もみじママ)
2007-11-16 00:08:08
重要文化財ですか?
とても、新しい感覚の建物で、美しいですね。
モダンというか。

そして100年ピアノ、すごいです。
猫足どころか、すごい細工が施されて、ご立派ですね。
音色もよかったですか?
建物がいいですから、きっといい音が響いたsことでしょうね。
返信する
奈良女子大の旧本館 (おがたん)
2007-11-15 23:56:07
奈良女子大の出来た当時の本館て、こんな建物だったんですね。
いい建物だとはうわさに聞いてましたが、校門といい古くからの建物は、当時とすれば斬新な憧れの学校だったんでしょうね。
一度、この目で実際に見てみたいです。
地元奈良県民より、他県の方々のほうがよく知ってるような大学で、不思議な気がします。
返信する
ちっちさんへ (anikobe)
2007-11-15 23:08:51
奈良女高師出身の国語の先生について学ばれた、ちっちさんきっと、国語が大好きになったのでしょうね。
影響を受けて読書も好き。そんな気がします。

過去の記事をご覧くださるごとに、共通点を見つけていただいて感激です。
返信する
ねむウサギさんへ (anikobe)
2007-11-15 22:37:06
設計、建築などについては、知らなかったので、ねむウサギさんに教えてもらって、辰野金吾について今見てきました。
記事UPして教えて頂くことは本当にありがたいなぁと思います。
返信する
Unknown (ちっち)
2007-11-15 22:35:53
憧れの人、国語の先生が奈良女子師範の出で、良くお話をしてくださいました。若くして亡くなりましたが、先生の学び舎だと感無量です。
8月読み終えました。共通点「花オクラ」私もブログに出しました。談山神社の屋根つき橋から、マディソン郡の橋、映画も見に行きましたし、本も読みました。今、手にしてみれば、挿絵?は全て橋の写真なんですね。250万部を越えたベストセラー第一位だった。
返信する
東京老人さんへ (anikobe)
2007-11-15 22:21:21
内部も外観も、本当に美しい建物でした。
「希望に応じて公開している」とパンフレットにあったのですが、申し込めば見学できることなのかなぁとか、そうだと良いですね。
返信する
見たかった (ねむウサギ)
2007-11-15 21:04:55
ちょっと忙しくしていた間にもうこんなにあちこち回られたのですね。

奈良女子大学は昔写真で見たことがありますが、本当に綺麗な建物。さすが辰野金吾だと思います。

辰野金吾氏は東京駅もそうですし、三菱銀行京都支店も彼の作品ではないでしょうか。

とてもいいものを見せていただきました。ありがとうございます。
返信する
奈良女子大学 (東京老人)
2007-11-15 19:39:27
立派に復元された建物
色ずかいがとても綺麗ですね。
通年オープンだといいのに、、、
すぐ出かけられるanikobe様のフットワークに感心!!!

百年ピアノでちょっと考えました。
ワガヤのピアノも40年、
このあいだ買ったとおもったのに、、、

返信する

コメントを投稿

☆ ふるさと・大和」カテゴリの最新記事