11月26日の7時36分に雨戸を開けるために、濡れ縁に出ました。
南の方に山裾に白い絵の具で塗りつぶしていったような、光景が目に入りました。
空は快晴で、酷い冷え込みです。
良く晴れて冷え込んだ朝の30分くらいの間に現れる、冬到来のこの町の風物詩です。
この白い下は吉野川(紀ノ川)の流れがあります。
太陽が上がって水面が温められると、こんな川霧が発生します。
カメラを左から右に降っても、白い帯が続いているのです。
8時40分にまた濡れ縁に出て見ますと、まっすぐだった白い帯は、もこもこと乱れていました。
乱れ乍ら、山の上の方に登って、隠れていた野原町の対岸が見え始めました。
最後に残った川霧は、山間の谷の方に、溜まったように僅かに白い幕となっています。
この朝霧を見ていると、家事がなかったらこの町の高台か、反対に大川橋の下に行ってみたいなぁ・・・
そう思うのですが、この時間には家を離れることができません。
きっと不思議な世界が広がっているか、乳白色の霧に包まれているに違いない、と思うのです。
でもこんな日が毎日あるのでなく、気象条件の霧発生に適した日だけの、川霧の出現なのです。
どなたかもしこのような日に、高い位置からの写真を撮られた方があれば、是非拝見したいと思います。