紅葉に映える国宝金堂です。
南北朝時代、楠正成は、鎌倉幕府を倒した後、後醍醐天皇から命を受けてこの金堂を造営しました。
また三重の塔の建立を計画しましたが、1336年湊川で戦死したため、建掛けの塔 (重要文化財)今に伝わるのが、
この塔です。
その名の通り初層だけが建てられて、残されているのが当時の世の中の偲び草のようです。
この建物をぐるっと回りながら、軒の組み物を見つめ、幻となった2層目と3層目を、しっかり支える役目を今も果たしているような気がします。
屋根は葺き替えられたのでしょう。
竹と藁と軒下の木組がとても綺麗です。
「建掛の塔」というそのままの命名が面白いですね。