昨年行われた「第14回万葉の歌音楽祭」で、審査員特別賞を受賞されました検校たかおさんが、受賞曲「真土山哀歌」CDデビューを記念してコンサートを実施し、明日香村の犬養万葉記念館ホールで開催されました。
また、南都明日香ふれあいセンター犬養万葉記念館・岡本館長による講話も 興味深く聞かせていただきました。
検校たかおさんの「真土山哀歌」については、橋本市真土山の万葉歌七首を、素朴に歌い上げていることは勿論だが
地元の人が地元の万葉を歌うことの意義深いことについて話されていました。
「真土山」は私の住む町との県境にあることから、この峠を詠った万葉歌には、ずっと若いころから惹かれていました。
「あさもよし きひとともしも まつちやま いきくとみらむ きひとともしも」
まくらことばの「あさもよし」から「麻裳」という短歌会で、前登志夫先生のご指導を何年か受けた若い頃が思い出されます。
「最後のふるさと橋本」は検校さんのこの町への熱い思いが、伝わって大きな感動を受けました。
熱唱されるのを聴いていますと、自分の人生とも重なって、熱いものが込み上げてきます。
検校さんの優しさと、温かさが「最後のふるさと橋本」に貫かれているようでした。
一緒にコンサートに行った友人から「心の洗濯ができたような日やったね」と先程メールが来ました。
ギターの田中章悟さん
「アンコール」の拍手の鳴りやむのを待って、「じゃあ、みんなで”ふるさと”を歌いましょう」との検校さんの言葉の中に
それぞれの故郷への思いが満ち溢れる、歌声がホール一杯に溢れました。
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