カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

明日香 棚田の案山子 「絆」 

2011年09月24日 | ☆ ふるさと・大和

早朝に家を出ても、稲淵に着いた時は、山際の路上には車の列なのは、毎年のことで、稲淵のバス停の遥か向こうに、やっと駐車スペースを見つけ、通行の邪魔にならないように停車することができた。
案山子ロードに降りていく勧請橋まではかなりの距離だったが、足慣らしのいい運動だと先ず気持ちよく歩いた。



今年のテーマは「絆」である。
どんな「絆」が表現されているのかを楽しみにしながら、迎えてくれる案山子たちをしっかり見つめながら案山子ロードを歩いた。
ほのぼのとした優しさに溢れたどの作品も、発想や表現が私を惹きつけてくれる。



中でも、私の足と心を釘付けにしたのは、「笑顔 明日への力」という新聞記事の添えられた、赤ちゃんを抱いた自衛隊員二人の案山子さんだった。
東日本大震災の時に、68時間ぶりに救出された彩花ちゃんの、花のような笑顔の写真に大きな感動を受けた。

12号台風で道路の崩壊で寸断された紀伊半島に、毎日救援支援のヘリコプターで山深い地に入り人命、物資、医療に携わってくれた自衛隊の発信基地が当市野原町にあって、大活躍のことを見聞きしていた時だったので、この東日本大震災での、自衛隊の方の支援を受けた人から、直接その様子を知る機会もあって、命の絆、感謝の心で結ばれた絆、これらが相乗作用をしてさらに感動は膨れ上がっていった。






毎年は、順に案山子ロードを歩きながら、その年のテーマに沿った参加者の作品案山子を、ひたすら楽しみながら画像に収めていたのだが、今年は心にずんときた「絆」の「笑顔 明日への力」を、第一に取り上げた。

尊い一人の命の絆が、それに関わった多くの人たちへと広がり、明日に向かって繋がっていく絆は決して1本ではなく、大きな輪になっていくに違いないと思う。
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棚田は秋の装い 明日香・稲淵

2011年09月23日 | ☆ ふるさと・大和

この秋二度目の明日香、稲淵の棚田に来た。
秋の装いは、先ず彼岸花である。
稲は、日々に色づいてくることだろう。
どうか台風にも負けずにしっかりと背筋を伸ばしていて欲しいと、高く澄んだ青空の日に見た明日香の風景を今年もここに残していきたい。




稲穂が頭を垂れ、収穫までにはもっと黄金色になっていく。
その頃の棚田は、一層美しくなってくる。




水平に見た棚田の腺が彼岸花の咲く頃際立って綺麗だ。
今年の彼岸花は、まだまだこれからだろうと思いながら、好きなスポットに立つ幸せを思う。




案山子ロードのこのカーブは、私の好きな景観である。
どの季節にここに来ても、このカーブを見つめていることを画像で気がつく。




この辺りの彼岸花は、まだ蕾の方が多い。
台風の後の彼岸花はどうなっているのだろうかと、ちょっと不安になるが・・・。





棚田全体を見下ろせる位置に立って、実りの秋の稲田を暫く眺める。




「ここは僕の居場所」沢山のカメラマンがレンズを、向けているのに、平気の平左で、この先に留まって動かない。
トンボにとってもこの稲淵の棚田は、安心でお気に入りの居場所になっているのだろう。
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水葵

2011年09月22日 | ☆季節
台風15号の奇妙な軌道を天気図で見ながら、なんだか大自然の恐ろしい目玉ににらまれているような気がする。

12号は県内の山間部に大きな被害をもたらした。

その復旧に取り掛かる間もないくらいの、今回の15号の襲来に、これ以上何処にも大きな爪あとを残さないで欲しいと祈りにも似た気持ちで、台風の過ぎるのを息を詰めるような思いで過ごした昨日だった。

上陸後スピードを上げて関東から東日本を駆け抜けるように通過し各地に大きな被害を残したことが、テレビで報じられるのを見て、とても心が痛む。

15号の台風で被災された方々に心からお見舞いいたします。
亡くなられた方のご冥福と、行方不明の方が早くご家族の元に帰られますようにお祈りしています。





台風前の秋晴れの午前中、明日香の棚田の秋の装いの中を散策した。

先日ジャンボ案山子だけが立っていたその足元に、水葵の紫がかった青い色が、水田の一部に咲いていた。
ホテイアオイのような華やかさはないけれど、ハートの形をした葉っぱと、6つの花弁の花が、楚々として優しく咲いている。

水葵は、稲と一緒に日本に入り、帰化した植物だそうで、万葉集にも詠まれている。

苗代の 子水葱(こなぎ)が花を 衣(きぬ)に摺(す)り 馴るるまにまに 何故(あぜ)か愛(かな)しけ   子水葱=水葵 東歌

ホテイアオイは浮標植物であり、ミズアオイは湿性植物であることと、この花は『準絶滅危惧種』とされているそうである。
そのような水葵がこの明日香稲淵の棚田の一画に、案山子祭りの頃咲くのが、ほんとうに愛しく思う。

次回から暫く棚田風景と案山子や、『絆』についてのことを書きたいと思っている。
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九品寺の秋 その2 デジブック

2011年09月20日 | ☆ ふるさと・大和
デジブック 『九品寺の秋』
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九品寺の彼岸花

2011年09月19日 | ☆季節

稲刈りの済んだ裏の田圃のあぜ道を彩るように彼岸花が咲き始めたのを見た昨日の朝、御所市の九品寺へ車を走らせた。
いくつかある駐車場には、かなり車が入っていた。
ここに来るまでの山麓線の棚田を縁取る彼岸花も綺麗だった。


クリックして大きい画像でどうぞ!

    


    

大和平野を一目で見下ろす場所に、一面真っ赤に咲く彼岸花を期待して出かけたのだけれど、今年はそのような群生はなく、南西の斜面の木の下にだけ群れ咲いているのみだった。
「ここだけですね。」
「彼岸花は隔年に作・不作のようですよ。」などと、先に来ていた人たちが話していたが、私は、思い違いか毎年同じように群生するのだとばかり思い込んでいたので、少々がっかりしながらも、折角咲いて待っていてくれる花たちを、角度を変えながら「ありがとう」という気持ちでカメラを向けていた。

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