先日、徳島県鳴門市にある、大塚国際美術館へ行くチャンスがありました。
ここには、世界の名画があります。
一般の入館料は、3,150円です。(ローソンで買い求めた前売り券は3,000円でした。)
少々高いなぁという気がしましたが、これだけの規模と点数ですから、適正な金額のように思いました。
http://www.o-museum.or.jp/より引用
「大塚国際美術館」は、大塚グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した日本最大級の常設展示スペース(延床面積29,412平米)を有する「陶板名画美術館」です。館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。それらは美術書や教科書と違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。
また、元来オリジナル作品は近年の環境汚染や地震、火災などからの退色劣化を免れないものですが、陶板名画は約2,000年以上にわたってそのままの色と姿で残るので、これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献するものです。門外不出の「ゲルニカ」をはじめ戦争で分散していたエル・グレコの大祭壇 衝立の復元など画期的な試みもなされ、1,000余点の検品のために、ピカソの子息やミロの孫達および各国の美術館館長、館員の方々が来日されたおりには美術館や作品に対して大きな賛同、賛辞を頂きました。このように「大塚国際美術館」は、技術はもとより構想においても世界初のそして唯一の美術館といえます。
ガイドの方が、丁寧に解説をしてくださり、興味を持って見て回ることができました。
この美術館の大きな魅力は、絵画が原寸大ということと、触ってもいい、写真を撮ってもいいというところです。
質感が原画に近いものもありましたが、光に照らし出されると、ほとんどは陶板であることが明らかになってしまいます。
ポスターを見ているように思えて、この質感の違いは仕方がないこととはいえ、限界を感じました。
その中で、魅力的に思えたのは、空間でした。
絵画は外国の美術館から日本に来てくれることがあり、チャンスがあれば見に行けます。
しかし、空間は、やってきてはくれません。
雰囲気が楽しめました。(尤も、本物では流れている空気がきっと違うのでしょうが。)
システィーナ礼拝堂
スクロヴェーニ礼拝堂
この美術館は、世界の美術館を巡った人や、かつて本物の絵を見た人が、「ああ、これ見たよね。」「この美術館はよかったよね。」と懐かしむためにあるのかなぁと思いました。
私もルノワールの絵を見ながら、「ああ、これの本物、このあいだ大阪で見たわぁ。」とか、「このムンクの絵は数十年前に見たわ。」と嬉しくなったのですから。
また十数年後にこの美術館を訪れたら、今とは違う感動があると思います。