京都府宇治市にある「世界遺産」平等院へ行きました。
「京阪宇治駅」で電車を降りて、宇治橋を渡りました
宇治橋を渡ると紫式部に会えます
宇治茶を使った商品を売るお店が並んでいます
平等院へ行くのは、小学生の時以来です。
★入園+鳳翔館(平等院ミュージアム) 大人600円
観音堂と藤棚
国宝の阿弥陀如来坐像を拝むには別料金が必要ですが、間近に拝めるなら…と300円払って、15時50分と書かれたチケットを受け取りました。
★鳳凰堂内部(平成26年4月3日~)別途ご志納金 一人300円が必要
通年 受付: 午前9:10~午後4:10 (拝観開始 午前9:30より拝観開始、以後20分毎に1回50名様)
指定の時間5分前にここに集合して、前の見学者たちが出てきたら、50名単位で入堂し、20分見学するようです。
私の記憶の中の鳳凰堂は茶色ですが、とても色鮮やかな建物になっていました。
鳳凰
阿弥陀如来さまは東を向いておられますから、朝陽を浴びる仏さまです。
緑の木々が元気でした
鳳凰は金色に輝いていました
15時45分まで、浄土院や観音堂を見学しました。
浄土院
救世船乗観音
羅漢堂
尾廊はまだ修復中
修復中の尾廊
観音堂
藤棚
『京都花の名所12か月』(山と渓谷社)には「平等院の藤」が紹介されています。花期は4月下旬から5月上旬とあります。平等院はこの世に現出させた極楽浄土。藤が咲いていると、まさに極楽浄土さながらの様相を呈することでしょうね。
阿字池や浄土院本堂前では、平等院蓮という白い蓮が咲くようです。
指定の時間が近づきました
15時50分入堂
阿弥陀如来さまは、平安時代を代表する仏師、定朝の作品の中で、唯一残るといわれる貴重なものです。
穏やかな表情のお顔、ふくよかな体。大きすぎず小さすぎず。
阿弥陀如来さまの白毫が白く見えました。
晩年の頼通は鳳凰堂に籠り、念仏三昧の日々を送ったそうな。
時を経てその同じ空間に私もいるというのはなんとも不思議な感じがするのです。長い間存在するものに対する畏敬の念はいつも強く感じます。
雲中供養菩薩を数えると44体ほど。本当は52体あるはずですが。
20分間の鳳凰堂の見学を終えて、次は平等院ミュージアム鳳翔館へ。
平等院ミュージアム鳳翔館では平等院に関する詳しい説明のビデオが観られます。
鳳凰も雲中供養菩薩像26体も展示されています。
近くで見ると、軽やかな菩薩像の奏でる楽器の音が聞こえてきそう。衣擦れの音も聞こえそう。
遠足か修学旅行かの中学生がにコメントしながら菩薩像を見ていました。私にはそのにぎやかさがほほえましくもあり、羨ましくもあり。
ミュージアムショップでピンバッジを買い求めました。
梵鐘
http://www.y-morimoto.com/kyoto_isan/byodoin.html
平等院HP
★JR奈良線で「宇治駅」下車、東へ徒歩10分。
京阪電鉄宇治線で「京阪宇治駅」下車、徒歩10分。
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沿革
1000年の歴史
ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別業をその子頼通が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、平等院としました。永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されております。
平等院の国宝
鳳凰堂(中堂・両翼廊・尾廊)4棟
阿弥陀如来坐像
木造雲中供養菩薩像 52躯
木造天蓋
鳳凰1対
梵鐘
壁扉画14面
■阿弥陀如来坐像
像高278.8cm
髪際高242.1cm
木造、漆箔
鳳凰堂の本尊阿弥陀如来像は、日本の仏像作家を代表する仏師定朝によって平安時代後期、天喜元年(1053)に造られたものです。 その構造技法は日本独自の寄木造りの完成した技法を示します。また表現の上でも日本独自の様式、いわゆる和様の完成を見せる点がたいへんに重要です。 頬がまるく張った円満な顔。伏目がちですが意外に大きな眼は拝む者を静かに見つめ、その表情はかぎりないやさしさにあふれています。胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢には無理がなく、いかにも自然で、どこにも硬い緊張感がありません。
■雲中供養菩薩像 木造、彩色・漆箔・切金
鳳凰堂中堂母屋内側の長押(なげし)上の小壁(こかべ)に懸けならべられている52体の菩薩像。この群像も定朝工房で天喜元年(1053)に製作されたものです。
南北二つのコの字形に本尊阿弥陀如来坐像を囲んでならんでいます。南北半数ずつに分けて懸けられ、各像には北側分は1から26までの、南側分は1から25までの番号を、背面壁からはじまり側面壁をへて正面壁にいたる順につけています。南側の最後にある1躯は、他の51躯が国宝指定を受けた後に堂外から発見されたものであり、番外とされています。
各像はいずれも頭光(輪光)を負い、飛雲上に乗ってさまざまの変化にとんだ姿勢をとります。5躯は比丘形(僧形)で、他は菩薩形です。比丘形の5躯はいずれも坐像で、3躯は合掌し、2躯は印を結んでいます。菩薩形の像は多くが坐像で、それらはいろいろな楽器を演奏したり、あるいは持物をとったり、合掌したりしています。菩薩形像のうち6躯は舞い姿の立像です。
各像のゆったりとしたやわらかな肉どりや、穏やかな顔だち、自然な衣文などは本尊阿弥陀如来像に共通しています。
http://www.byodoin.or.jp/より引用
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平等院を出た後、宇治神社へ向かいました。
宇治川の鵜飼船
喜撰橋
朝霧橋
宇治十帖モニュメント
宇治神社
「世界遺産」宇治上神社
残念ながら閉まっていました
http://www.y-morimoto.com/kyoto_isan/ujikami.html
5時過ぎでしたので、源氏物語ミュージアムも既に閉館
源氏物語ミュージアムHP
宇治市のマンホールの図柄は宇治橋