五十数年の人生で、お寺に参拝して鐘を撞いたことはありますが、除夜の鐘はまだ撞いたことがありません。
毎年NHKの「ゆく年くる年」を見ては、「よくもまぁ、寒い中をこんなにたくさんの人が行くものだなぁ」と思っていた私ですが、2011年12月31日22時頃、「除夜の鐘を撞きに行こう!!」と急に思い立ちました。
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興福寺の公式HP
12月31日(土)、南円堂と菩提院大御堂の二か所で除夜の鐘の打鐘を行います。
23:00~ 整理券配布
23:30~ 打鐘
※各堂先着100名様まで。
(例年菩提院大御堂の方が比較的人数に余裕があります。)
みなさまのご参拝をお待ち申し上げます。
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興福寺の鐘は、南円堂と菩提院大御堂の二か所にあるようで、私は南円堂に行くことにしました。
南円堂に着いたのは22時40分頃だったでしょうか。既に数十人の人が並んでいらっしゃいました。
並んでいる人たちの年齢は、そう若くはありませんでした。
除夜の鐘には関心がないのでしょう、並んでいる人の横を東大寺の方へ向かって歩いて行く若者がたくさんいました。
大晦日の夜はこんなにも人が歩いているのだと初めて知りました。
23時に、整理券の配布が始まりました。
70番くらいかなと思っていたのですが、私は82番でした。(もし22時50分に並び始めていたら、100番を超えていたでしょう。)
100枚の整理券が配られたのですが、残念ながら入手できなかった人は、菩提院大御堂へ整理券をもらいに行くようでした。
打鐘は23時30分からですので、それまで、五重塔や猿沢池辺りを散策しました。
23時30分、南円堂の鐘の所で、お坊さんの般若心経の誦経が始まりました。
除夜の鐘は108打ですから、お坊さん(2人)が2打、係の人(2人)が2打、その後整理券を持っている人が100打、最後の4打はきっとお坊さんなのでしょう。
整理券番号1番の人から撞き始めますから、私はかなり待つことになります。が、風も無く、そう寒さを感じずに鐘の音を心静かに聞き続けることができました。
余韻がありますので、1打に20秒ほどかかるように思いました。
私が撞いたのは、1月1日午前0時15分頃だったでしょうか。
落ち着いて、心をこめて、鐘を撞きました。
これで煩悩が少しでも消えてくれたらいいのですが。
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除夜の鐘を撞いた後、東大寺大仏殿を目指し、その途中にある氷室神社でお参りをしました。
氷室神社は枝垂れ桜や5月1日の「献氷祭」で有名な神社です。
参照(2007年5月3日ブログ)
氷の中にロウソクが灯されていました。さすが氷室神社!!