Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

サクラの落ち葉

2007年11月28日 | 自然
先日京都へ行った折りに、京都御苑を歩いた。
広い御苑にはベンチがあるが、何をするでもなく、ただ座っている人がたくさんいて、のんびりと秋を味わっている様子がいい感じに思えた。

イチョウの黄葉はみごとだったが、モミジの紅葉はその赤があまり鮮やかではなかった。

モミジよりも、地面の上に舞い散っているサクラの落ち葉がきれいだと感じられ、印象に残った。



御苑を歩いていると、二人の若い女性が近寄ってきた。

英語で京都御所を見学したいと言っていると理解できた私は、「今はオープンの時期ではないので、御所へは入れない。」と返事をした。もちろん英語で。

残念がる二人。でも私はどうやら英語が通じたことがわかったので、ほっ。



そういえば、先月、奈良を歩いているとき、若い男女が「奈良町の格子の家に行くにはどういけばよいのか?」と英語で聞いてきた。
「一つめの信号を右折して、そのまま歩いていくと着くよ。」と返事した。この時ももちろん英語で。


拙い英語でもなんとかなるもんだなぁと、妙に感心したりしている私。
でも英語が苦手な私は、質問されないことをいつも祈っているというのが本音。

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キレる人

2007年11月27日 | 雑文
いつだったか、朝日新聞にキレる大人が増えているという記事が載っていた。

その時は、そうかなぁ‥と思いながら読み流していたが、先日「キレる大人」というのはこれだ!というのを間近で見てしまった。

最近院内で薬をもらえず、院外処方箋を持って薬局に行くことが多くなっている。
キレる大人を目撃したのは、そういう薬局。
この日もお客さんが多くて、処方箋を受付に出して薬が手渡されるまで、45分くらいかかった。

この薬局には以前からボタンを押せば、無料の飲み物(お茶やコーヒーだと思う)が出てくるという機械がおいてある。
が、のども渇いていない私は、ソファに座り、週刊誌や新聞を読み、時の流れを静かに待っていた。

そんな時、突然60歳代の女性の大きな声が薬局内に響き渡った。

聞いていると、どうやら彼女の怒りの原因は、無料飲み物機が使えないところにあった。

その機械は狭い薬局の奥に設置されていて、彼女の前の女性(50歳代)が機械から飲み物をゲットしたあと、後ろに誰かが待っているということに全く気が付かないまま、そこで飲み始めたのであろうと思われる。

それが60代の女性には許せない行動だったらしく、すごい剣幕で、50代の女性を罵っていたのだ。

60歳代女性「何考えてるの!!」
50歳代女性「気が付かず、すみません」
60歳代女性「信じられない行動だわ!!」
60歳代女性更に語気荒く「なんでそんなことができるの‥‥」
60歳代女性更に語気荒く「人のことも考えないで‥‥」
50歳代女性「ちょっとすみませんとか言ってくれはったら、すぐに場所を空けましたのに。気が付かず悪かったですね。」

50歳代女性がしきりに謝っているのに、60歳代女性は更に罵倒を続けた。
私には、彼女は怒りの表出に酔っているのだと感じられたし、何故ここまで怒れるのか‥と不思議な生き物を見ているように思われた。

さんざん罵られた50代の女性は耐えかねたのであろう、ついに反論をした。

50歳代女性「なんでそんなに私が怒られなきゃいけないのです?ひとこと言ってくれはったら何でもないことですやん。なんでそんなに怒ってはるのかがわかりませんわ。」

60歳代女性は「ほんまに感じ悪い人やわ!!」と舌打ちをしながら、その場から離れていった。


「怒」や「罵」というものは、「美」とは対極にあるものだとしみじみ思った出来事だった。


毎日ドジなことをして、反省の日々を過ごす私。他に対してもっと寛容になりたいものだと思う昨今である。



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必要な課題

2007年11月16日 | 雑文
アクシデントが起こったら、どう対処するか。


今回のアクシデントについては、あの対処で、すべてが完結するはずだった。

が、残念なことにあの対処により、更に波紋が拡がった。

つまり対処法を誤ったということは明白で、完結しない事実が残る羽目になった。



取り返し難いことをしでかした時、どう考えるか…ということについて話をしているとき、友人はこう言った。

「必要のない人には起こらない課題でしょう。自分にはそれが必要だったから起こったわけです。」



私には「必要な課題」が多すぎる。

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運転しながら心を過ぎる思いは‥

2007年11月07日 | 人生・幸せ・老い・お付き合い
先日何となく手帳を見ていて、ふと、「今年は何日実家で泊まったんだろう‥」と思い、1月1日から10月末までの泊数を数えてみた。

1泊のときも3泊のときもあるが、ちょうど40泊だった。

これを多いと見るか、少ないと見るか‥。
一人暮らしの母のためには、決して多くはない数だろうなぁ‥、しかし、自宅から片道1時間半(渋滞すれば2時間以上ということも)の運転はちょっとしんどいときもあって‥。

中国道の西宮北辺りで、前に連なる山並みを見て、「これが生駒山だったらいいのになぁ‥」としばしば思う。



今日は空いている中国道を運転しながら、先日ラジオで聴いた20代後半のシングルの女性の話を思い出した。

彼女はこう言った。

「自分から車にぶつかっていく勇気はないけれど、ここでトラックでもぶつかってきてくれて死ねたら楽だろうなと思うことがある。」

仕事が厳しいことに加え、身分が不安定で、将来が見えず、このままでいいわけないけれど、だからといってどうすることができるのか‥というジレンマからくるストレスの大きさに潰されそうになるときにそう思う瞬間があるのだと言う。

洋々とした未来がある人の言とは思えず、とてもショッキングだった。彼女には将来に対する希望よりも不安の方が大きいのだろうか。



彼女の話を反芻しながらハンドルを握っている私は、「私は取り敢えず今は母より先には死ねないのだ」と強く自分に言い聞かせ、アクセルを踏む力を弱めた。

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奈良の鹿

2007年11月06日 | 自然
先日第59回正倉院展を見に行った。正倉院展を見に行くのは何年振りだろう‥。

11時から館内の講堂でボランティアさんが今回の出品について解説をしてくださるというので、2階の展示場に行く前に、ゆっくりと解説を聴かせてもらった。
おかげで見所がわかり、イヤホンガイドがなくても、大勢の中ながら、落ち着いて展示物を見ることができた。

見終えて、近鉄奈良駅の方に向かって歩いていると、またまた奈良県庁前あたりで、中央分離帯に悠然とすわっている鹿がいた。
(中央分離帯に鹿がいるのを見て先週も驚いたのだが、その時は車に乗っていたので写真が撮れなかった。)

夕方は森へ帰るのだろうが、車に轢かれはしないのだろうか‥。

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