迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

いきているあふぎ。

2011-01-22 21:48:57 | 浮世見聞記
銕仙会能楽研修所の「銕仙会 青山能」の2部に出掛けました。

「頼政」を観ていて目に留まったのが、後シテが手にしている“修羅扇”。

あの荒波に沈む日輪が、「敗者とはいかなるものか」、観る者へ象徴的に語りかけてくるではありませんか!

夕日でありながら輝いて見えたのは、決して私の気のせいではありますまい。


「エンターテイナーは、観る人の気持ち(おもい)を決して裏切ってはならない」-そのことを改めて肝に銘じて、表参道の坂を下りました。
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