一回目のワクチン接種から一晩が明け、それまでわずかだった接種部位の痛みが、腕を動かすとはっきりとした痛みとなって表はれる。
幸ひ日常の行動には全く支障をきたさないが、痛みで腕が肩から上にあがらない、とはだういふことなのかを理解する。
今朝の検温ではごく平熱で、まず一回目は無事に済んだと考へて良いのかもしれない。
今日はお気に入りの除虫菊蚊取り線香を傍に寄せて、城で一日を過ごす。
物見櫓から浮世を眺めると、いま日本國でもっとも“招かれざる客”の茶番大運動會胴元がつひに侵入した一方、逆賊の首領が今月十二日から八月二十二日まで、四度目の“飲食店イジメ”を宣言し、それにより茶番大運動會は一都三県の會場が、無観客開催となる公算が大云々。
つひ先日までの怪氣炎と比べてずいぶん噺が後退したものだが、これはやはり、中止に向けた布石と考へたいところだ。
かたや、國内最大級と云ふ常州での音楽イベントが中止させられる憂き目に遭ひ、参加予定だったミュージシャンが怒りを滲ませた聲明を發表云々。
茶番大運動會が開催ならば、自分たちだってやってもいいじゃないか、との理屈らしい。
それでは、茶番大運動會と同類になる。
會場で今まで集團感染を起こしてゐない──その實績は、この人災疫病には通用しない。
分野は違へど私も舞台上の表現者として、そもそもこの御時世にさういふ催しを本氣で行なはむとしてゐたことに疑問を覺える。