町田市立國際版画美術館の「幻想のフラヌール 版画家たちの夢・現・幻」展を觀る。
正直なところ、私はこのテの藝術について、眼識力は持ち合はせてゐない。
が、銅版画に刻まれた數多の極細な線から、その作品世界に吸ひ込まれ遊泳していく感覺が好きで、それを樂しみに會場へ出かけるものである。
作者はその作品に、自分の感性(こころ)を自由に解放し、表現してゐるはずである。
よって私も、自分のこころを大いに解放し、共鳴する世界を探し求める。
(※案内冊子より)
さうして出逢へた世界こそが、私だけの幸せなのである。
他人(ひと)の評価やら蘊蓄やら、そんなものは私に必要ない。
(※同)
私の求める世界は、
私で見つける。