孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

ベラルーシ  有力候補排除の無風選挙が一転、「欧州最後の独裁者」を追い詰める代理出馬「主婦」

2020-08-04 23:17:13 | 欧州情勢

(ベラルーシ西部ブレストで2日、集会で旧ソ連から独立した当時の白と赤の旧国旗を振る人々に応える大統領候補のチハノフスカヤ氏=AP【8月4日 朝日】)

 

【ルカシェンコ大統領 有力候補を拘束・排除して形式的選挙で6選へ・・・との戦略】

旧ソ連のベラルーシにおける「欧州最後の独裁者」とも評されるルカシェンコ大統領の強権支配、そのルカシェンコ大統領は8月9日における大統領選挙で6選を目指すも、著しく不人気なことなどについては、6月17日ブログ“ベラルーシ 国民不満の高まりの中で6選を目指す「欧州最後の独裁者」ルカシェンコ大統領”で取り上げたところです。

 

その中での、ロシアの対応・関心についての記述は認識が不十分でした。

 

ロシアが親欧米的政権の樹立、ウクライナなどにおけるカラー革命の再現を警戒しているのは前回ブログで書いたとおりです。

 

しかし、ロシアはルカシェンコ大統領を支援している訳でもなく、何かとロシア・プーチン政権の意に添わず独自の姿勢を示すルカシェンコ大統領についても“うんざり”しているのが実情で、今回選挙に立候補していた有力野党候補は親ロシア的な経歴もあることから、この際厄介なルカシェンコ大統領を排除できれば好都合・・・という立場にあるようです。

 

ルカシェンコ大統領は、そうした視点からロシアの干渉を強く警戒しています。

 

“立候補していた”と過去形になっているのは、ルカシェンコ政権はこの有力候補を拘束し、立候補を認めないことにしたからです。

 

****ベラルーシ大統領選控え、有力候補を捜査当局が拘束 政敵排除の指摘も****

8月9日に大統領選を控える旧ソ連のベラルーシで、6選を目指すアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)の対抗馬とみられていた元大手銀行頭取のビクトル・ババリコ氏(56)が18日、同行への捜査に関する証拠隠滅容疑で捜査当局に拘束された。ロシアのタス通信などが伝えた。

 

政権側は捜査と選挙の関連を否定しているが、新型コロナウイルスへの対応などを巡り、ルカシェンコ氏への不満が高まる中、事前に政敵を排除したとも指摘されている。

 

タス通信などによると、ババリコ氏は露国営ガス企業「ガスプロム」傘下のベルガスプロム銀行の頭取を約20年務め、5月に大統領選への出馬を表明し、頭取を辞任した。

 

大統領に集中する権限の分散化や経済の刷新などを訴え、立候補登録に必要な有権者10万人の署名をすでに集めていた。しかし、今月11日に捜査当局が脱税や資金洗浄の疑いで同行を家宅捜索し、幹部ら15人を拘束。ババリコ氏が不正に関与した疑いも取り沙汰されていた。

 

ルカシェンコ氏は同行への捜査が「2016年に始まっていた」として、大統領選との関連を否定している。

 

これに対し、ババリコ氏は拘束前の露メディアへのインタビューで容疑を否定した上で「狙いは私だ。選挙を妨害する口実を見つけようとしている」と主張していた。

 

ベラルーシ中央選挙管理委員会は18日、「ババリコ氏が(拘束後も)候補者として登録される可能性はある」としているが、実際に出馬が認められるかは不透明な状況だ。

 

ベラルーシではルカシェンコ氏が1994年に初当選して以来、野党を弾圧し強権支配を続けてきた。しかし今回の選挙に先立ち、ルカシェンコ政権が新型コロナへの対応で外出制限など有効な対策を取らず、経済も低迷しており、国民の不満が高まっているという。

 

地元メディアなどの調査では、ババリコ氏が5割前後の支持を集めたのに対し、ルカシェンコ氏の支持率が3〜5%とする結果も出ていた。ロシアメディアは「革命前の状況が生まれている」(独立新聞)などと報じている。

 

こうした中、ルカシェンコ氏は、ロシアなどの外国政府が他の候補予定者を支援している疑いがあると繰り返し言及してきた。5月には政権批判で有名な映像ブロガーのセルゲイ・チハノフスキー氏(41)や支援者が逮捕されるなど、政敵が排除される動きが続くことから、欧州連合などは懸念を表明している。【6月19日 毎日】

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****「反体制派が選挙介入」=ロシアなどから―ベラルーシ大統領****

旧ソ連構成国ベラルーシのルカシェンコ大統領は25日、同国で8月9日に行われる大統領選をめぐり、ロシアなど国外にいる反体制派から選挙介入があると主張し、プーチン大統領と近く協議すると明らかにした。国営通信社ベルタが報じた。

 

ルカシェンコ氏は「(反体制派の)黒幕がいる。彼らはポーランドに住んでいたり、ロシアから攻撃したりしている」と述べ、インターネット経由で選挙介入が行われているとの認識を表明。「近くプーチン氏と話し合う」と語った。(後略)【6月25日 時事】 

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結局“中央選挙管理委員会は14日、8月9日の大統領選で6選を目指す現職のルカシェンコ大統領の有力対抗馬と目されていた銀行元頭取のビクトル・ババリコ氏について、出馬申請を却下した。不法行為や所得の申告漏れが却下の理由という。”【7月14日 時事】とのこと。

 

ルカシェンコ氏の支持率が3〜5%に対し、5割ほどの支持を集めた最有力候補のババリコ氏、政権批判で有名な映像ブロガーのチハノフスキー氏らを排除した“形式的”な選挙で6選を強行しようとのルカシェンコ大統領の露骨な戦略です。

 

【ロシアの介入をアピール】

ロシアとの関係においても、その干渉を国民にアピールするような“事件”も。

 

****ベラルーシ、「ロシアの傭兵」32人拘束 ロに説明要求****

ベラルーシ国営メディアによると、同国の治安当局は29日、来月の大統領選を前に同国の情勢不安定化を画策したとして、ロシア人の傭兵32人を拘束した。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領はロシアに説明を求めている。

 

30年近くにわたる長期政権を築いてきたルカシェンコ氏は、6選を目指す今回の大統領選で主要対立候補を拘束するなどの措置を取っており、今回の電撃発表はそうした異例の選挙戦に新たな予想外の展開をもたらした。ルカシェンコ氏は、反対勢力の一部がロシアの「人形師」に操られていると主張している。

 

ルカシェンコ氏は緊急会合を開き、ベラルーシ国家保安委員会のバレリー・バクルチク議長に対し、「ロシアのしかるべき機関に直ちに問い合わせ、何が起こっているのかについて説明をしてもらうことが必要だ」と指示した。

 

バクルチク議長はルカシェンコ氏に対し、拘束された32人は民間軍事会社ワグネルのメンバーだと説明した。ワグネルはロシアのウラジーミル・プーチン大統領の支持者が経営し、ウクライナやシリア、リビアでロシアのために暗躍しているとされる。

 

識者の間からは、拘束されたロシア人はアフリカに向かう途中でベラルーシを通った可能性があるとの指摘も出ている。 【7月30日 AFP】

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“ロシアは、これらの要員が経由地としてベラルーシに滞在していただけだと主張している。

プーチン露政権は、両国の「統合深化」に難色を示してきたルカシェンコ氏に嫌悪感を抱く一方、ベラルーシの反体制派には欧米への親近感が強いことを警戒している。”【8月2日 産経】

 

【拘束された夫の代理で出馬した主婦が実質的野党統一候補に 高まる国民支持】

ここまでの展開は、国民の不人気、ロシアとの確執を振り切って、ルカシェンコ大統領が形式的な選挙で強引に6選を・・・という流れですが、ここにきて、拘束されている政権批判で有名な映像ブロガーのチハノフスキー氏の妻の代理出馬に国民支持が集まるという、ルカシェンコ大統領にとっては想定外の展開となっています。

 

****ベラルーシ大統領選まで1週間 揺らぐ独裁者、女性候補に支持結集****

ロシアの隣国、ベラルーシで9日に予定される大統領選(任期5年)まで1週間となった。

 

主要な反体制派候補が排除され、現職のルカシェンコ大統領(65)が無風で6選を果たすとみられたが、ここにきて異変が起きている。政権が「脅威にあらず」と考えて出馬を認めた女性候補に反体制派の支持が結集され、うねりとなっているのだ。「欧州最後の独裁者」と称されるルカシェンコ氏には大きな誤算となった。

 

ルカシェンコ氏との一騎打ちを演じているのは、人気ユーチューバーの夫を持つチハノフスカヤ氏(37)。夫が治安当局に拘束されたことから代理として急遽(きゅうきょ)出馬し、独裁打倒を訴えている。

 

より有力とみられていた反体制派候補2人は7月中旬、中央選管によって「要件を満たさない」として立候補を却下されたが、チハノフスカヤ氏は出馬を認められた。排除された2候補の陣営はチハノフスカヤ氏支援に回り、結果的に同氏が反体制派の強力な統一候補となった。

 

首都ミンスクでは7月30日、チハノフスカヤ氏を支持する集会に6万人以上(独立系団体集計)が参加。26年間にわたり強固な独裁体制が築かれてきたベラルーシでは異例の事態で、ロイター通信は「人口950万人の国で、1991年のソ連崩壊以降で最大の集会となった」と報じた。同氏を支持する運動は地方都市でも大きな盛り上がりを見せている。(後略)【8月2日 産経】

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ルカシェンコ政権がチハノフスカヤ氏の立候補を認めたのは、素人の主婦に何ができるか・・・という思いがあったのでしょうが、大きな誤算だったようです。

 

チハノフスカヤ氏の主張はただ1点、「自分が大統領選に勝利したあかつきには、今獄中にいる夫たちを解放し、半年以内に今度は正式な大統領選挙を実施する」ということのみです。

これなら、他候補支持者も乗れます。実質的野党統一候補として支持を集中させるためには、賢い選択です。

 

****ホワイト革命は成就するか****

8月9日の投票日が迫り、ベラルーシ情勢は緊迫してきています。7月29日には、ベラルーシ治安当局が、首都ミンスク近郊でロシアの民間軍事会社「ワグネル」所属の傭兵32人を拘束したというニュースが流れました。

 

ルカシェンコ政権側は、大統領選を前にロシアがベラルーシ情勢の不安定化を図ろうとしているといった構図をほのめかし、これを国内の引き締めに利用しようとしている様子が見て取れます。

 

筆者の見立てを述べれば、ロシアのプーチン政権には、現時点でルカシェンコ政権を揺さぶろうという意図はないと思います。

 

ロシアにとって最悪なのは、ベラルーシでウクライナのような親欧米型の政変が起きることです。クレムリンにとってルカシェンコは何かと気に障る人物ですが、欧米との接近に限界があるという意味で、ベラルーシの親ロシア路線を担保してくれる存在ではあります。

 

クレムリンは、ルカシェンコに代わる親ロシア派の後継者擁立の目途が立たない限り、ルカシェンコを政権から引きずりおろすようなことはしないでしょう。

 

そうした中、選挙戦で台風の目になっているのが、スベトラーナ・チハノフスカヤという女性候補です。現在37歳の彼女は、通訳の仕事もしていましたが、基本的には普通の主婦です。

 

そんな彼女に、思わぬ運命が待ち受けていました。夫であるブロガーのセルゲイ・チハノフスキーが大統領選出馬を試みたところ、立候補が当局により受理されなかったため、代わりに妻が立候補することとなったのです。

 

その後、夫が逮捕されてしまったので、獄中の夫の「弔い合戦」のような形で選挙を戦っています(もちろん夫は亡くなったわけではありませんが)。

 

体制側は、何だかんだと理由をつけて、危険な対抗馬の候補者登録は認めないのが常ですが、チハノフスカヤについては候補者として登録しました。おそらくルカシェンコ政権は、「素人の主婦にはどうせ何もできない。人畜無害だ」と高を括っていたのでしょう。

 

しかし、現実にはチハノフスカヤ候補は、強力な求心力を発揮しています。その地方遊説には、数千、数万の群衆が詰めかけています。

 

チハノフスカヤは、ビクトル・ババリコ、バレーリー・ツェプカロという大統領選出馬を阻まれた他の政治家たちの陣営とタッグを組み、実質的に野党統一候補として、反ルカシェンコ票の受け皿になろうとしています。この成り行きは、ルカシェンコ政権側にとって大誤算だったでしょう。

 

それにしても、チハノフスカヤの選挙戦略は、きわめてユニークなものです。その主張は、「自分が大統領選に勝利したあかつきには、今獄中にいる夫たちを解放し、半年以内に今度は正式な大統領選挙を実施する」という一点に絞られています。言い換えれば、経済政策をどうするとか、ロシアとEUのどちらを戦略パートナーとするとか、そういう政見はほとんど語っていません。

 

その演説振りも、非常に控え目。政変というものは、カリスマ性のある強力なリーダーが主導することが多いはずですが、チハノフスカヤの場合はあくまでも、ルカシェンコ政権が国民の多数派から支持されていないことを明らかにするための便宜的な受け皿に徹するつもりのようです。

 

なるほど、そのような役回りなら、政治の色が付いていない「素人の主婦」の方が、意外と適しているのかもしれません。

 

旧ソ連圏においては、2004年のウクライナの「オレンジ革命」を筆頭に、カラー革命の系譜というものがあります。チハノフスカヤ候補は、現体制への不服従を表明するため、白いリストバンドを身に着けるよう国民に訴えており、自らは白い衣装で人前に出ることが多いようです。果たして、ベラルーシの「ホワイト革命」は成就するでしょうか。

 

ベラルーシ国民は依然として、ウクライナの「マイダン」型の政変には、強い抵抗感を示しています。また、法を逸脱した形での示威行為は、ルカシェンコ政権による弾圧を正当化することにも繋がるため、チハノフスカヤは国民に、あくまでも平和的な意思表示を呼びかけています。

 

しかし、ルカシェンコ政権が開き直って弾圧に乗り出した場合、市民の側はどこまで非暴力を貫けるか。今回の選挙に限っては、発表される投票結果以上に、それを受けた政権と市民のリアクションの方が注目されます。【8月4日 GLOBE+】

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【ルカシェンコ不人気の背景】

そもそも、ルカシェンコ大統領が支持率が3〜5%と言われるほどに不人気になった背景にはロシアとの関係悪化、石油価格低迷によって財政的な基盤が揺らいでいること、新型コロナへの対応に対する批判が高まっていることなどがあるようです。

 

****「主婦」が「欧州最後の独裁者」を追い詰める ベラルーシ大統領選の行方****

(中略)

ロシアでの反プーチン運動が伝播した面も

それ(前回大統領選挙での勝利)から5年経って、現在ルカシェンコがにわかに苦境に立たされているのには、いくつか原因があると思います。

 

まず、ベラルーシにとって圧倒的に大きな存在である隣国ロシアにおいて、ポスト・クリミアの高揚期が終わりを告げ、プーチン体制が揺らいでいることがあるでしょう。

 

先の国民投票で露わになったとおり、ロシア国民がプーチン政権を見る目は厳しくなっています。「プーチンの国策捜査に反旗を翻すハバロフスク ロシア極東は燃えているか」の回で報告したとおり、辺境からも造反の動きが生じています。ロシアにおける政権への不服従の風潮が、ベラルーシにも伝染している面は、間違いなくあるでしょう。

 

経済的に見ると、ベラルーシはロシアの完全なるパラサイト国家です。特に、ロシアから有利な条件で原油を輸入し、それを国内2箇所の製油所で精製して、国際市場に販売することこそ、ベラルーシ経済の生命線でした。ゆえに、上の図に見るように、ベラルーシの経済成長率はロシアのそれとほぼ連動しており、翻ってそれは石油価格に左右されるわけです。

 

しかし、利益だけ引き出し、国家・経済統合に真面目に応じようとしないベラルーシに対して、ロシア側も態度を硬化させています。2020年の供給契約がまとまらず、年初からしばらく、ロシアから原油が輸入できない事態となりました。

 

そもそもが、「ロシアが風邪をひいたらベラルーシは肺炎になる」という関係性なのですが、本年に入ってからのロシアからの原油途絶と油価下落により、頼みの石油収入が激減してしまったのです。ルカシェンコお得意の「選挙の年の大盤振る舞い」(公務員賃金の引き上げなど)もできなくなってしまいました。

 

そして、決定的だったのが、やはり新型コロナウイルスのパンデミックでしょう。「欧州最後の独裁国ベラルーシの奇抜すぎるコロナ対策」で論じたとおり、ルカシェンコは「コロナなど恐るるに足らず」という態度をとり、ベラルーシは周辺国のような厳格な措置を打ち出しませんでした。

 

ルカシェンコがそのようなスタンスをとったのは、夏の選挙を意識して、「ベラルーシにおいては国の強力な指導により安定・秩序が常に保たれる」という神話にこだわったからです。

 

しかし、国の無策により感染は拡大の一途を辿ります。そしてついに先日、「ウォッカを飲めば大丈夫。アイススケートをやればかからない」などとうそぶいていた大統領本人が、新型コロナに感染したことが明らかになりました(本人は無症状でありすでに回復したと強調しましたが)。

 

コロナという国民の命にかかわる問題なだけに、忍耐強さで知られるベラルーシ国民も、さすがに政権のずさんな対応振りに呆れ果てたのでしょう。

 

もちろん、首都ミンスクをはじめとする大都市住民や、若い世代には、これまでもルカシェンコ体制に対する不満がありました。これまでは、それが大きなうねりになることは、ありませんでした。

 

しかし、2020年に入ってからの情勢変化、とりわけコロナ危機が、ベラルーシ市民たちの意識を変えました。そして現在、「自分と同じように、この政権を許せない人がこんなにたくさんいるんだ。もう恐れずに、それを堂々と表明していいんだ」というムードが、野火のように広がっていると感じます。【8月4日 GLOBE+】

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【選挙後の混乱も懸念される情勢】

「主婦」が「欧州最後の独裁者」を追い詰めるという近年にない興味深い選挙展開になってきました。

 

ただ、接戦になった場合、政権側が敗北を認めるか? 不正な手段を使ってもルカシェンコ勝利に持っていくのでは・・・との懸念があります。

 

政権維持のために有力候補を排除するというように、選挙管理委員会は政権の影響下にありますので、どんな「不正」も可能です。

 

仮に、本当にルカシェンコ氏が勝利していたとしても、政権の一翼を担う中央選管が発表する「ルカシェンコ勝利」を国民も、国際社会も、なかなか信用することはできないでしょう。

 

欧州安保協力機構(OSCE)は7月半ば、ルカシェンコ政権が招待の手続きをとらなかったため、選挙監視団の派遣を断念せざるを得ない、と発表しています。

 

「不正」で勝利が盗まれた場合、あるいは盗まれたと国民が感じた場合、国民がどういう対応にでるのか・・・という「次の段階」も次第に現実味を増しています。

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