The Secret Adversary (Tommy & Tuppence) (Tommy and Tuppence Series) | |
クリエーター情報なし | |
Harper |
日曜日に第1話が放送されたクリスティの「秘密機関」。
原作を読んだ人は多分「びっくり!」だったと思います。「がっかり」ではなく「びっくり」です。だって、「これは別物!」だから。
これだけ原作と違うと、もう本のことは忘れて、単純に探偵好きのカップルの冒険物語と思えば楽しめそう。この時代の雰囲気とファッションも好きです。
原作もポワロやミス・マープルものと違って、謎解きが中心になる本格ミステリではなく、軽い冒険物語ですから、そういう意味では合ってます(別に弁護しなくてもいいか)。
原作ではトミーとタペンスが数年ぶりに再会するところから始まるので、ドラマでは夫婦という設定で、もうすでに「びっくり」。
Partners in Crime: A Tommy & Tuppence Mystery (Tommy & Tuppence 2) | |
クリエーター情報なし | |
HarperCollins Publishers Ltd |
設定は2作目の"Partners in Crime"の方に近いんでしょうね。ドラマでも原作はこちらと大きく書いてあって、小さな字でその下にThe Secret Adversary となってました。
ドラマを見て原作を読んでみようと思った人、驚かないでね。
原作を読んだことがない私ですが、「あ、こういう感じ?」と期待したものと違っていて初回は入り込めませんでした。
原作と別物なんですね!ウィキペディアでさらっと読んだ記憶では最初は恋人同士。そして結婚したのちに双子が生まれると書いてあったような。ドラマはすでにそれなりに成長した息子が1人(寄宿舎に入っていましたね)でしたものね。
原作を読んでないので登場人物に対する自分のイメージというものもなく見たのですが、トミーの吹き替えが有名な方ですが明らかに俳優さんと合ってないだろうと感じました。いま英語音声で確認したらやはり本人の声と違いすぎます。日本語で見ないとわからないので諦めますけど。あのころのファッションは男女共私も大好きなのでそれだけでも楽しいです。
シリーズものを映像化すると「いいとこどり」じゃないですが、1作目と2作目の面白いところをつなぎ合わせてしまうことがありますね。記憶が定かではないのですが「赤毛のアン」もそうだったような。ロケーションは美しく日本でも評判で女性客に人気だったと思いますが、私はそういう意味で1度見ればいいかなと思いました。やはり原作を超えない映像作品はありますね。
もちろん原作を忠実に再現したり、原作を超える面白い作品もありますけれど。
トミーとタペンスは謎解きではなく冒険物語と思っておけばいいのですね。翻訳でとりあえず読んでみようかしら。
え、ここをこう変えたら、あっちはどうなる?みたいな感じで、いったいこの先どう話を展開させていくのか、ある意味興味津津です。
ハリー・ポッターのように、原作は原作、映画は映画と割り切るとどちらも楽しめるのかもしれません。