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The Blue Castle (Bantam Starfire Book)
Bantam Books (Mm)
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青い城 (New Montgomery Books 4) 谷口 由美子,Lucy Maud Montgomery 篠崎書林
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ルーシー・モード・モンゴメリの小説と言えば、何と言っても「赤毛のアン」シリーズが有名ですが、それ以外にもたくさんの作品を残しています。
「赤毛のアン」シリーズ以外の本はそれほど読んでるわけではありませんが、少女向けのバイブルというイメージの「赤毛のアン」シリーズに比べて、登場人物のシニカルな描写にはびっくりすることがあります。
この「青い城」の主人公ヴァランシーの視点で描かれる登場人物もかなり辛口に語られています。
母親や親類の目をいつも気にしながらおどおどと暮らしてきたヴァランシーは誰からも望まれることもなく29歳の誕生日を迎えます。
あることがきっかけでヴァランシーはこれからは「言いたいことを言う!」とこれまでのみじめな人生に終止符を打ちます。
ここからのヴァランシーの行動は胸のすくような展開です。
「他人にどう思われるだろう」という恐れが無くなると、人はこんなに自由になれるもんなんですね。
モンゴメリの作品の中で、実は「赤毛のアン」シリーズよりもこれが一番好きです。
ストーリーはもうすっかり頭に入っているので、辞書は引かずに読んでいますが、それでも何度も登場することばやイディオムは調べたくなります。
Aunt Isabel with a resentful air, as if she thought Mrs. Frederick had taken the wind out of her sails by saying it first.
"take the wind out of someone's sails"は「出し抜く、先手を打つ」と言う意味のイディオム。
これ、いかにも「ビジ英」に出てきそうな表現なんですが、ラジ子さんのブログで検索してもヒットしませんでした。そのうち絶対出てきそうな気がする。
ラジ子さん、その時はよろしく。