テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

イベントって、たいへんなんでス……。

2007-11-01 22:25:09 | おまつり
「むぎぷゥッ、ぎぴぴぱァ~ッ」

 テディちゃ、何やってるの?!?
 こちらにお尻を向けて、なんて失礼な。

「ネ、ネーさ、これェ、きついでスゥ……。
 は、はいらないでスよゥ」

 サンタさん衣装の上着ですね?
 帽子は被れたけど、上着が入らないってこと?

「うんしょ、うんしょッ……やッぱりだめでスゥ~~」

 頑張るのよ!
 踏ん張るのよ!
 お腹を出来るだけ引っ込めて!
 息を吸うのよ!

「むきィ~~~ッ」

 ……お腹もつかえてるけど、
 頭もつっかえてるみたいですね。
 ていうか、全体がつかえてるんだわ。

「ふアァ~」

 テディちゃ、ずばり言うわ。
 これはもう、ダイエットしかないでしょう!

「うえええェ~~ッ
 しくしくしくしくゥ……」
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一歩も二歩も先走り!聖夜のミステリ♪

2007-11-01 16:16:44 | ブックス
「……ネーさ、なんでスか、こりはッ!」

 何って、もちろんサンタさんルックですよ、テディちゃ。
 ハロウィンは過ぎ去り、世間は次のイベントへまっしぐら!
 つまり、クリスマスです!

「えェ~? まだァ2かげつ、さき、でスよォ」

 甘いわ!
 雑貨屋さんでは、もうとっくにクリスマスグッズを売ってるのよ!
 我々もその波に乗り遅れないようにしなくちゃ!
 ――というわけで、本日ご紹介しますのは、
 聖夜にちなんで、こちらのミステリ♪


  
         ―― 猫は聖夜に推理する ――


 
 著者は柴田よしきさん、’02年にノベルズで発行され、
 現在は文庫化されています。
 とても人気のあるシリーズですから、
 知ってるよ!という御方も多いでしょう。
 一方で、動物が探偵役のミステリなんて!子供だましだ!
 などと考える御方もいることでしょう。
 かく言う私・ネーさも、そう思っていた一人……。
 が! 
 偏見でした。
 猫の正太郎くんが主役のこの連作ミステリを読み、降参です。
 正太郎くん、きみ格好良すぎるぜ!

「にゃんこ、なのに、でスか」

 にゃんこ、失礼、猫ゆえの賢さで、
 正太郎くんは真実を探り当てます。
 飼い猫さんですから、行動に制限はあるし、
 ここに悪人がいるのだ、こいつが犯罪者なのだと、
 言葉で訴えることも出来ないけれど、
 そんなハンデをはねのけてしまう彼の知力!

 また、猫(黒系・長毛種・なかなかのハンサム!)
 という外見に惑わされてしまいがちですが、
 正太郎くん、ハードボイルド路線なんですね。
 作品によって構成や語り手が変化しますが、
 正太郎くんの一人称によるお話には、
 えもいわれぬ風格が漂います。
 もしかしたら、既に
 正太郎くんは現代日本を代表する探偵さんなのかもしれない……。

 『同居人』と呼ばれる飼い主・桜川ひとみさん、
 『親父さん』こと育ての親の浅間寺さん、
 浅間寺さんに飼われているチャウチャウ犬のサスケくん。
 脇を固める人物や、ワンちゃんネコちゃんたちも冴えてます。
 みんなで一緒に事件解決しちゃうシーンは感動です。
 今後の続編&続巻も楽しみですね!

「にゃんこ……にゃんこ、かァ……。
 いいなァ、テディちゃも、たんてい、してみたいでス……」

 え? なんですって?
 いま、なにやら空耳のようなものが。
 気のせいかしらん?

「ちぇッ、ちぇッ!
 テディちゃもォ、いつかァ、かつやく、するんだいッ!
 にゃんこなんかにィ、まけないでスよッ」
 
 
 
 
 
 
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