テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ルドルフにも選ぶ権利はある!の巻。

2007-11-05 22:37:06 | おまつり
「わァ~いッ♪
 きちゃッた♪きちゃッたァ♪さんたふくゥ~」

 ……着ちゃった、というよりは、
 無理やり着ちゃった、というか、
 着せ付けた、というべきでしょ、テディちゃ。

「ごふまん、でスね、ネーさ」

 袖丈が余って、
 着丈も余って、
 つまり、そのサンタ服は
 サイズ的には一回りも二回りも大きい……筈なのに!
 ぐ~んと余裕がある筈なのに!
 ウエストだけが足りない、って、どういうことッ??

「えェ~、たりてまスよォ」

 足りてませんッ。
 足りてるように見えるのは、
 服の後ろをマジックテープで(かろうじて)留めてるからです。
 ああ、恥ずかしいッ!
 これじゃトナカイ橇にも乗車拒否されちゃうわ!

「るどるふくん、やさしいからァ、だいじょぶ、でス」

 ……って、
 ダイエットする気が全く無いから
 そう言い切れるのか……。
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ミステリ作家さんの、ややこしい答案書。

2007-11-05 13:30:18 | ブックス
 本日ご紹介するこちら、変り種のミステリです。
 リレー式で作家さんたちが一冊の本を書き上げる、
 というケースは、たまにあります。
 が、こちらの御本で主題となるのは……
 《現代に於いて犯罪とは如何にあるべきか》らしいんですねぇ。


      
           ―― 完璧な殺人 ――



 著者は、ローレンス・ブロックさん、
 ピーター・ラヴゼイさん、
 トニイ・ヒラーマンさん、
 サラ・コードウェルさん、
 ドナルド・E・ウエストレイクさん。
 原著は1991年に刊行されました。

「ネーさ、5にんも、さッかさん、いるのでスか」

 そうなんです、テディちゃ。
 その5人がただの5人じゃないってことは、
 ミステリファンには一目瞭然なんですね。
 綺羅星のような作家さんたちが、華麗に自論を展開いたします。

「ふゥむ~? なんで、でスかァ」

 作家さんたちのもとへ、お手紙が届いたのですよ。
     私、このたび犯罪を行う所存でおります。
     それも、芸術的な犯罪を!
     つきましては、その方法について御相談いたしたく――
 作家さんたち、この依頼を受けてたちました!

「えッ? そんなァ~」

 売られた喧嘩は買ってやる、
 実践方法の一つも思い浮かばないようじゃミステリ作家とはいえないぜ!
 ということなんでしょうか。
 史上最も豪華な犯罪コンサルタント物語の幕開けとなったのです。

 しかし、です。
 空前絶後&豪華絢爛なこのコンサルタント陣、
 豪華であるがゆえに、こだわりも人並みではありません。

    私のこの方法なら完璧じゃないかね?
    あの作家のあのやり方は賢いとは思えんぞ!
    冗談でしょ、そんなやり方したら失敗しちゃうわよ!
    こっちのやり方のほうがずっと確実だってば!
    待ちなさい、それの何処が芸術的なんだ?
    賛成できんよ!
 
「はアァ……みんなァ、へん、でスゥ」

 仕方ありません、
 ある意味ではミステリ作家さんたち、
 犯罪の(理論上の)プロフェッショナルなんですから。

 犯罪者志願の依頼人さんVSミステリ作家さんたち、
 作家さん同士での侃侃諤諤、
 芸術的犯罪を巡る理論はどこへ行き着くのか。
 最後の最後まで予断を許しません。
 ミステリ好きさん、
 特に英米のミステリが好みだという御方にはお奨めです!
 コーヒー(もちろん紅茶でも♪)片手に
 じっくり読みましょう!
 
「すんごォーい、てィーたいむに、なりそうでスねェ……」
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