テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

イチョウの並木に。

2007-11-03 22:21:12 | 花雑記
 甲州街道(国道20号線)の銀杏並木を、
 パチリと撮ってみました。
 
「ネーさ、これェ、いちょうゥ~?」

 イチョウですよ、テディちゃ。
 葉っぱが黄色く染まるまでは、あと2週間くらいかかるかな?
 
 銀杏が道の両脇に立ち並ぶ、
 このR20を西へ西へと進んでゆくと、
 近代の天皇さま方の墓陵《多摩御陵》があるんです。
 イチョウの並木は御陵まで、
 参道のように続いています。

「きれいでスねッ♪」

 ……きれいはきれい、なんですけどね。

「ふアァ?」

 イチョウって……くちゃいんですッ!

「くちャッ??」

 銀杏と書いて、イチョウと読む。
 銀杏と書いて、ぎんなん、とも読みます。
 この! ぎんなんの実!
 これが、くちゃいのよ!
 とーッても!くちゃいんです!
 実を踏んで靴底に付けたりしちゃったら、もう悲劇です。
 鼻がひん曲がりそうになるのよ!

「ぎんなん……あッ、ちゃわんむしに、はいってるでスねッ?
 ころころッとしてる、きいろいのォ」

 あれは、殻を剥いた後の実ですからね、
 臭いはしないけれど。
 でもあの、果肉っていうのでしょうか、
 本当にくちゃいッ!
 それに!
 くちゃい癖に、高級食材だっていうのが矛盾してるわ!

「えェッ? こうきゅうゥ~?!?」

 そうなんです、市場では割と高額で取引きされてるのね。
 スーパーでは10粒程度入りの小袋に結構なお値段がつけられて――
 ん?
 テディちゃ、どこ行くの?

「ぎんなんッ、ひろいにィ、いッてくるでス!!」

 きゃーッ!
 やめてェ!
 くちゃいのにィッ、
 拾ってなんか来ないでーッ!!
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宮崎駿さんの《昭和建築巡り》本を♪

2007-11-03 13:26:23 | ブックス
 祝日です。こんな時は、エンタメ系もいいのですが、
 ほっこりのんびり出来る御本を開いてみましょうか。
 本日の御紹介は、こちらです!



           ―― トトロの住む家 ――


 
 著者は宮崎駿さん、1991年に初版が発行されました。

「きゃほぽゥッ!
 みやざきさん、でスよッ、ネーさ!」

 そうなのです、テディちゃも大ファンの、かのアニメ作家、
 宮崎駿さんの御本なのです。
 でも、こちらは『ナウシカ』のような漫画作品ではありません。
 どの分野とも説明しがたい、不思議な味わいの、
 そうですね、建築に冠する評論とエッセイの御本、でしょうか。

「けんちくゥ、でスか」

 主に東京の西部の、木造住宅が取り上げられているんです。
 巻頭には、
     アニメ『となりのトトロ』に登場する、
     塚森の主、トトロ。
     そのトトロが喜んで住みそうな「懐かしい家」を訪ねてみた。
 とあります。
 まさにその通り!
 床下の暗がりには小トトロがうろちょろッとしていそうな、
 優しいたたずまいの昭和の家々。
 眺めていると、顔がふにゃんとしてきちゃうんです。

 アルミサッシなんて、ありません。
 窓枠は木だし、
 壁は職人さんが仕上げた漆喰、
 天窓があり、
 長い縁側がある……。
 そして、庭。
 武蔵野らしい、ケヤキの樹、バラの苗、生け垣……。

 ここに掲載されているお家は、現役さんです。
 どの家にも、人が住まい、暮らしている。
 家も、いっしょに生きています。
 博物館化されていない、呼吸する家は、美しいですね。
 底力、感じませんか?

「いいおうち、でスよ!
 みんな、きゃわゆい、よいおうち、なのでスッ♪」

 出版時の’91年から、時は流れて、いまは2007年。
 この家々はいま、どうしているでしょうか。
 少々心配ではありますが……。

 宮崎さんの水彩画、
 和田久士さんによる写真、
 文章ももちろん、とてもハッピーな御本です。
 巻末の『こんなトンボ池がほしい』の頁に、
 宮崎さんファンは陶然となることでしょう。

「テディちゃもォ、ほしいッ!
 とんぼのいけッ♪」

 漫画とアニメだけではない宮崎さんの御本を
 イチョウが色付き、
 ケヤキの葉が舞い落ちるこの季節に、ぜひ!
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