テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

はずれクチバシも大事に保存を!

2007-12-07 22:27:13 | えんぜる
「むゥ~、
 まァたはずれちゃッたのでス……」

 あッ! テディちゃ、捨てちゃいけませんよ!

「ほぺッ? 
 どしてでスかァ、ネーさ?
 はずれくちばしィ、でスよゥ?」

 金や銀のエンゼルつきクチバシでなくても、捨てちゃ駄目なんです。
 森永製菓さんが新しいキャンペーンを始めたのよ。

「きゃんぺんッ!」

 はずれクチバシ3枚を一口として応募すると、
 来春3月に発売される新味チョコボールをモデルにした
 ぬいぐるみを抽選でプレゼント!
 という企画だそうです。

「ぬいぐるみッ?
 あたらしィあじのォ、ちょこぼッ?
 どんなのでスかッ?!?」

 それはまだ秘密なのだとか。

「ひみつッ!
 わくわくのォ、ひみつでスね!!」

 ですから、これからはエンゼルさまのいない普通のクチバシも、
 捨てたりしないで大切にとっておきましょう。
 詳細は森永製菓さんの
 『キョロちゃんファンクラブ』HPに載っていますよ。

「ふッふッふッ、テディちゃ、がんばるでスよ♪」

 あのねテディちゃ、
 頑張っても当選するかどうかは運次第なわけで、

「ちゃれんじィ!なのでスよッ!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その男、ファン・メーヘレン。

2007-12-07 13:59:00 | ブックス
 ファン・メーヘレン……美術史に詳しい御方でしたら、
 必ずや聞き覚えがある名前でしょうね。

「ふェ? それはァなにもの、でスかッ、ネーさ?」

 稀代の贋作者として、その悪名は今も鳴り響き、
 美術界で話題になる人物なんですよ、テディちゃ。
 本日は、贋作者メーヘレンの一代記を御紹介いたしましょう。



          ―― 私はフェルメール ――



 著者はフランク・ウインさん、原著は2006年に、
 日本語版は’07年9月に発行されました。

 ヘルマン・ゲーリングを騙した男、
 多くの批評家・鑑定家たちの目をくらまし、
 自作の画を有名画家のものとして売り捌いた男。
 その男メーヘレンは、贋作製作に辿り着くまでに
 どのような人生を送ってきたのか?
 なにゆえ、贋作造りに手を染めたのか……?

 一冊、みっちりメーヘレンです。
 なんちゅう奴だ!と半分ウンザリ、半分呆れつつ、
 読後にはどこか物哀しさもありますね。
 
「がんさくなんてェ! ぜったいだめでスッ!」

 事件全体を通じて
 いい迷惑だったのは、ヨハネス・フェルメールさん。
 20世紀になって突如脚光を浴びたと思ったら、
 今度は贋作の標的にされてしまいました。

 でも、標的にされる理由は理解できなくもありません。
 フェルメール絵画の美しさ素晴らしさは……
 まさに唯一無二。

 ゆえに、贋作者の栄光と破滅を想いながら、
 読み手はしみじみと夢想するのです――
 本物のフェルメールを見たい!!

「ほんものォ?」

 そうです。
 百枚の贋作よりも一枚の真作を!
 偽物なんか要らないわ!

 フェルメールの真筆とされるのは、現在32作品
 (36作品という説もあります)。
 世界中に散らばっているこれらの絵を鑑賞する旅!
 全フェルメールファンの夢です!
 ネーさも憧れちゃいます!
 いいなあ……いつか、いつか……。

「うぴィ、まにあのせかい、でスゥ」

 一枚の本物を目にすれば
 贋作の嘘臭さが解ります。
 偽物の製造過程を本作で読み知れば、
 馬鹿らしくもなってきます。

 重ねて言いますが、
 ぜひぜひ、本物のフェルメールを!
 本物を見ましょう!
 本物でなくちゃ!

「にせものはァ、ようなし、なのでスね」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする