テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ケーキ大混戦?

2007-12-24 22:59:27 | おまつり
 本日のデパ地下風景を、パチリ。

「こんざつゥ、でスねッ、ネーさ」

 それはもう、なんといってもクリスマスイブですもの、テディちゃ。
 お客さんは有名ケーキ店の前に行列していました。
 こちらが最後尾でーす、なんて
 店員さんが誘導しているんです。
 地下食品フロアは大混雑で、
 2階の特設ケーキ販売カウンターにも、人、人、また、人。
 
「だッてェ、くりすますでスよゥ~」

 そうなんですけどね、
 あんなに大量のケーキを目にしてしまうと――

「ネーさもォ、かいたくなッた、のでスか?」

 塩からいものが欲しくなりました。

「ふへッ?」

 甘い甘いケーキの、甘い甘いクリームと粉糖の香り。
 ケーキ大好き人間のネーさも、
 香りだけで消化不良になりそうです。
 そのせいでしょうか、
 塩気のある物が欲しくなりました。
 ポテチとか、お煎餅とかね。

「テディちゃはァ、けーきィ、たべたいィでスゥ……。
 さんたさんのォ、かざりィ、ついてるゥ、
 でッきゃーい!けーきをォ!」

 ううッ?

「ちょッけいィ、1めーとるのォ、けーきィッ!」

 ……今日は、ケーキの下敷きになって苦しむ悪夢を見そうです……。
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聖夜だって読書だ?!GO!

2007-12-24 14:06:39 | ブックス
「はッぴきィ!
 はッぴきィくりすまッ!でスよ、ネーさ!」

 はい、テディちゃ、ハッピーでメリーなクリスマスを、ですね。
 明日は25日で、そのイヴたる本日、
 どのような御本を紹介しようかしらとネーさは悩みました。
 本屋さんへ行けば『クリスマスストーリー』とされる御本が
 たくさんディスプレイされております。
 
「えほん、とかッ、なけるほん、とかッ、でスねッ」

 しかし、数ある中からネーさが選んだのは……こちらの御本です!
 はい、どうぞ!


  
         ―― 一角獣をさがせ! ――


 
 著者はマイク・レズニックさん、原著は1987年に刊行されました。
 物語が始まるのは、クリスマス……は終わったけれど、
 祝祭気分が抜けない大晦日のニューヨーク。
 古ぼけたビルのオフィスでは、
 新年を迎えようとしている探偵さんがひとり……。

「わォッ、はーどぼいるどッ、でスねッ」

 ハードボイルドの見本のように酒杯を傾けていた探偵氏、
 机の前に依頼人が立っているのに気付きました。
 
「きれいなおねえさん!でスね?」

 いいえ。
 小さな緑色の妖精、です。

「……はァ??」

 緑色の妖精くん、ミュルゲンシュトゥルムと名乗り、
 仕事を依頼します。
 助けが要るんだ!
 盗まれたユニコーンを捜し出して!

 もちろん、
 探偵のマロリーさん、そんな話は相手にしませんでしたが、
 
「う、うんッ?」
 
 《こちらの世界》で厄介事に巻き込まれていたために、
 ついミュルゲンシュトゥルムの申し出に乗ってしまい、
 《あちらの世界》のマンハッタンへ向かう羽目になりました。

 着いてみれば、確かにここはマンハッタン……であって、
 しかしマンハッタンではない何処か。
 
 妖精の組合、レプラコーンやキャットピープル、
 真実の鏡に、魔術師、そして悪魔。
 空想と思われていた存在が跋扈跳梁するアナザーワールドで、
 探偵マロリーは捜査を開始します。
 それがまた、ハードボイルドの王道を地でゆく手法。
 妖精たち相手に、尋問、立ち回り、逃走――
 おかげで、少しづつ事件の真相が見えてきました。
 盗まれたユニコーンの額には
 強大な力を持つルビーが埋めこまれていたのだと。

 《世界の命運》という、
 かつてどんなハードボイルド探偵も担ったことのない難題解決に、
 マロリーは挑みます。
 敵は、悪魔グランディ。
 はたして、しがない探偵は最強の悪に勝利できるのか――

「こ、こわいィ~!」 

 《悪》に屈しないマロリーの物語こそ、
 クリスマスにふさわしい、そんな気がいたします。
 《悪》でない方を選択する、
 それはすなわち、《善》であれ、と願う生き方、でしょうか……。

 ちょっと古い御本なので、
 残念ながら現在は絶版であるようです。
 古書店や、図書館でお探し下さい。
 (たぶん……ある! あります!)
 
「みつかるといいでスね、
 ほんもォ、ゆにこーんもォ♪」

 では皆さま、書籍とともに、よいクリスマスを!

「はっぴきィ!くりすますゥ~!」
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